糖質オフ、効果はいかに!?

「ゼロカロリー」や「糖質オフ」を掲げた健康食品・飲料が増え、便利で都合の良い時代になったと思いきや、ダイエット成功者はどのくらい増えているのでしょうか?

 今回はそんなお話。そして、糖質オフを作り出す合成甘味料(既存添加物・人工甘味料)の基本知識や、全く新しい概念「糖質スローオン」についてもご紹介してみたいと思います。

◆糖質オフはリバンドしやすいダイエット!?

 今年行われたダイエットに関する調査(※)によると、糖質オフ(制限)ダイエットを行った女性315人のうち、リバウンドをしてしまった人が約半数にものぼることが判明。また、体重の増減がなかった人を含めると、7割以上の人が効果なしという衝撃的な結果が出ています。

⇒【調査結果の詳細】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=592066

 さらに、糖質オフダイエットを実践したことで体調不良に陥った人は、半数以上(50.5%)という高確率。具体的な症状としては、集中力がなくなった、無気力になった、イライラしやすくなったなどの精神的不調が多く、便秘や肌荒れ、冷え性といった肉体的不調にまで及んでいることがわかりました。

⇒【調査結果の詳細】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=592069

 この結果をふまえると、どうやら「糖質オフダイエット=ラクしてカンタンに痩せられるダイエット法」ではなく、少なからず支障が出ているようです。

※ネオマーケティング「食事制限ダイエットに関する調査」2016年 
回答者:全国20〜50代の女性1880名(うち糖質オフダイエットを行った315名)

 それでは、本題の「糖質」の話に入りましょう。

◆砂糖に変わる「合成甘味料」は、どう選ぶべき?

そもそも糖質オフの大目的は2つ。
(1)カロリー制限
(2)血糖値の急上昇を防ぐ・インスリンの分泌を防ぐ

 これまで(1)と(2)を満たすために砂糖の代わりとして、様々な合成甘味料が出回っています。今回は代表的なものについて整理してみました。

※興味のない人は読み飛ばして、2ページ目に進んでください。

【天然由来】
・エリスリトール
果実、キノコ、発酵食品に含まれる糖アルコール。カロリーは0kcal/g。「希少糖」というネーミングで使用されている場合が多い。安全性が十分に高いと国内外から認証されている。(三菱化学フーズ)

・羅漢果(らかんか)
中国に自生するウリ科の植物で、これを高純度にしたものをエリスリトールと合わせてカロリーゼロの甘味料「ラカント」が発売されている。(サラヤ)

・キシリトール
樺(かば)や樫(かし)の木から抽出される原料に水素を添加して作られる糖アルコール。カロリーは砂糖4kcal/gに比べて3lcal/g。イチゴやカリフラワーなどの果物・野菜にも含まれている。虫歯予防効果が証明されているため、ガムなどに使用されることが多い。(ロッテ)

【完全なる人工合成系】
・アスパルテーム
アミノ酸を結合させて化学合成される、最もメジャーな人工甘味料。甘味の強さは砂糖の200倍のため、多くのゼロカロリー食品・飲料などに使われている。有名な商品は、「パルスイート(R)」。

・スクラロース
砂糖に塩素分子を3個加えて製造される人工甘味料。甘味の強さは砂糖の600倍。アスパルテームなどと同様に使われる他、スナック菓子などにも入っていることが多い。(三栄源エフ・エフ・アイ)

 これらの甘味料については、国が食品添加物として使用を許可しているもので、1日の摂取許容量などが決められています。ネット上では安全性の議論がされていますが、各自がしっかり情報収集をして、どうすべきかを決めていかれると良いかもしれません。
(参考)厚生労働省 食品添加物に関する消費者向けページ

 ここで大事なのは、砂糖や甘味料を自分で選択できる時代であるということ。上記の甘味料は、(1)カロリー制限の要素を重視したものなので、糖質オフをサポートするものと言えますが、ダイエットが成功するかは、冒頭アンケートを見ると雲行きがあやしくなってきます。

 そこで最近、新たに『糖質スローオン』という考え方が提唱されはじめています。

◆『糖質スローオン』とは?

 これは、糖質自体のカロリー制限をすることなく、糖質をゆっくり消化吸収させて(2)血糖値の急上昇を防ぐ・インスリンの分泌を防ぐというもの。「糖質オフ」とは違い、糖質をエネルギーとして受け入れながら、太りにくい体づくりを目指すという考え方です。

 この考え方に基づいた甘味料が、「パラチノース」。おいしさを損なわぬよう、パラチノースと砂糖を半量ずつ配合した商品が発売されています。これまで白砂糖が怖くて茶色系を渋々選んできた人にも選択肢が広がります。

スローカロリーシュガー(三井製糖)

主な特徴としては、
・消化吸収がゆっくり、血糖値が急上昇しない
・砂糖の結合構造を変えた甘味料で、ハチミツ中にも存在。
・エネルギーは砂糖と同じ
・虫歯の原因にならない

 そしてこのパラチノースを使った『スローオンスイーツフェスティバル』が、9月26日より期間限定で開催されるそうです。場所は、東京の神宮・表参道・渋谷エリアを中心としたカフェ&パティスリー。

 ここでは期間中に登場するスローオンスイーツを一部ご紹介。パラチノースを使用するだけでなく、食物繊維を意識したビューティースイーツが盛り沢山。気になる人は要チェックです!

●スローカロリードーナツ 瀬戸内産レモン(パティスリーカシュカシュ)

●三浦檸檬ケーキ(パティスリークロ)

【スローオンスイーツフェスティバル概要】
開催日時:2016年9月26日(月)〜11月末(店舗によって期間は変動)
開催エリア:神宮前・表参道・渋谷および関東近郊のカフェ・パティスリー

<TEXT,PHOTO/スギアカツキ>
【スギ アカツキ】
東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。