(C)Satoshi Gunji

2016JリーグYBCルヴァンカップ決勝を翌日に控えた14日、"ファイナリスト"であるガンバ大阪と浦和レッズが、試合会場である埼玉スタジアム2002で公式練習を行った。

まず、午前11時からの公式練習に臨んだのが、従来決勝の試合会場である埼スタをホームに使用している浦和。最近の埼スタのグラウンド状態を考慮してか、約1時間の公式練習を第2グラウンドで実施し、自習練習のみ、メインピッチで行った。

浦和の公式練習は、完全オープンの形で敢行。浦和の選手たちは終始、リラックスした表情を浮かべながらウォーミングアップを兼ねた鳥かごで汗を流し、終盤の約15分間は11対11のハーフコートゲームを行った。準決勝第2戦・FC東京戦で自身プロ初のハットトリックを達成した興梠慎三は、指揮官の了承を得た上でハーフコートゲームのメニューからは外れて、別メニューで調整を図った。「僕は試合前日はあまりやらないほうが良いタイプ」と興梠。浦和のエースは、問題なく、先発のピッチに立つことになりそうだ。


(C)Satoshi Gunji

ハーフコートゲームを終えた浦和の選手たちは、第2グラウンドからメインピッチへ移動。その移動の折、トレーニング中は厳しい目を光らせていたペトロヴィッチ監督がバスケットボールに興じる市民に交じる格好で、バスケの腕前を披露するなど、決戦を翌日に控えた中でも、浦和の指揮官は"自然体"を貫いていた。

そしてメインピッチに姿を現した選手たちは、思い思いに自習練習に取り組み、柏木陽介や高木俊幸ら、セットプレーキッカーはコーチングスタッフを壁に立てて、直接FKを特訓するなど、拮抗した試合展開では鍵を握るプレースキックに磨きをかけていた。


(C)Satoshi Gunji

普段通りに"自然体"を貫いた浦和に対して、14時からの公式練習に臨んだガンバ大阪は、冒頭15分のみ報道陣に公開し、それ以降は完全非公開で公式練習を行った。直近の対戦であるJ1リーグセカンドステージ第14節で、G大阪は0-4の大敗を喫しており、何らかの"浦和対策"を施した可能性もある。公式練習後、報道陣に戦い方を問われたチーム主将・遠藤保仁は「ゲームプランは監督が考えること」と明言を避けるなど、ファイナルを前にした"情報戦"が展開されている。

かつて"ナショナルダービー"とも言われたG大阪と浦和の間で争われる"カップウィナー"の行方。公式練習後、取材に応じた両チームの選手たちは口々に、勝利へのポイントとして「先制点」を挙げた。得てして、拮抗した展開になりやすいカップ戦ファイナルの舞台で、先制点が持つ価値は計り知れない。先手を奪い、最終的にスタジアムのロイヤルボックスで優勝カップを掲げるチームは、G大阪か、浦和か。今季のファーストタイトルを懸けた決戦は、15日(土)13:05にキックオフの笛が鳴る。


郡司聡

茶髪の30代後半編集者・ライター。広告代理店、編集プロダクション、サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』編集部勤務を経て、現在はフリーの編集者・ライターとして活動中。2015年3月、FC町田ゼルビアを中心としたWebマガジン『町田日和』(http://www.targma.jp/machida/)を立ち上げた。マイフェイバリットチームは、1995年から1996年途中までの"ベンゲル・グランパス"。