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今回は宇都宮徹壱ウェブマガジン「宇都宮徹壱ウェブマガジン」から東京武蔵野シティFC対Honda FC戦に関する記事になります。


【無料記事】あらためて感じた「門番」のしたたかさ 今日の現場から(2016年9月25日@ムサ陸)(宇都宮徹壱ウェブマガジン)


2016年09月25日更新



 先週に続いて、近所の武蔵野陸上競技場に取材に行ってきた。カードはJFLセカンドステージ第10節、東京武蔵野シティFC対Honda FC。アウエーのHonda FCは、今年の天皇杯でJクラブ3チームを破り(予選決勝の藤枝MYFCも含めれば4チーム)、9年ぶりにベスト16に名乗りを挙げている。都道府県代表、そしてJFL勢としても唯一勝ち残っているHonda FCだが、天皇杯3回戦から中2日でのアウエー戦は、かなりしんどかったはずだ。

 5人を入れ替えて臨んだ武蔵野戦では、予想通り相手に押し込まれる展開が続く。前半に放ったシュートはわずか2本。しかし、香川大樹(10分)と原田開(42分)のシュートは、いずれも武蔵野のゴールネットを揺さぶり、前半は劣勢のHonda FCが2−0でリードする。後半は激しく点を奪い合う展開。55分に1点を返され、60分にFKのチャンスから富田湧也がヘディングで3点目を挙げるものの、選手たちの頑張りはそこまでだった。

 結局、68分とアディショナルタイムに連続ゴールを奪われ、終わってみれば3−3の同点。死力を尽くした両者は勝ち点1を分け合うこととなった。選手のコンディションについて、Honda FCの井端博康監督は「メンタルで行こうとしても、身体がついていけない。1週間で3試合、270分プレーしている選手もいる。想像をはるかに超える疲労があったと思う」と語った上で、「よく勝ち点1を手にできたと思う」と本音をもらした。

 それでもシュート数わずか4本で3ゴールという決定力の高さは、さすがと言うべきだろう(武蔵野は14本)。どんなにコンディションが悪くても、しっかり勝ち点をもぎ取るところに、JFLの「門番」としてのしたたかさが感じられる。JFLはこれから2週間の中断期間を経て、10月22・23日に再開。そして11月9日と12日には、天皇杯4回戦が待っている。Honda FCの選手たちには、それまでに十分英気を養ってほしいものだ。

 なお、この試合で古橋達弥のプレーを久々に見ることができたのは、個人的に収穫であった。14年に古巣のHonda FCに復帰するまで、3つのJクラブ(セレッソ大阪、モンテディオ山形、湘南ベルマーレ)を渡り歩き、J1・J2・JFLでいずれも100試合出場を達成。通算出場400試合以上を誇る35歳の鉄人は、この日は15分のみの出番だったが、的確なコーチングと献身的なプレーで疲労困憊のチームメイトを鼓舞していた。

<この稿、了>



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