佳境を迎えつつあるJ1第2ステージ。9月17日の第12節を終えた段階で、浦和レッズが前節までトップに立っていた川崎フロンターレをかわして首位に浮上した。勝ち点28を稼いでいる浦和がこのまま頂点の座を死守するのか。それとも2位に順位を上げてきた勝ち点26のガンバ大阪がトップの座を捉えるのか。もしくは川崎が再び首位を奪い返すのか…。いずれにせよ、タイトル争いは勝ち点23の4位・横浜F・マリノス、5位・ヴィッセル神戸、6位・柏レイソルの上位6チームに絞られた印象だ。

第2ステージ逆転優勝、年末のJ1チャンピオンシップ出場権獲得を狙う柏は前節・神戸戦で1−1と勝ち点3を取り逃したのが痛かった。前半23分に中谷進之介が先制点を奪い、アドバンテージを得たが、後半43分に相手エース・レアンドロに同点弾を浴びてドローに持ち込まれたのだ。敵将がかつて柏をJ1王者へと導いた知将・ネルシーニョ監督だったとはいえ、ここまで3連勝で勢いに乗っていた下平隆宏監督も納得いかない部分が少なからずあったはず。いかにこの引き分けのマイナスイメージを払拭し、残り5試合につなげるかが肝要と言える。

25日の次戦・ヴァンフォーレ甲府戦に向け、変更点があるとすれば、まずは出場停止となる左サイドバック・輪湖直樹の代役だろう。神戸戦は山中亮輔がベンチに入っていたため、順当であれば彼がそのまま先発に繰り上がる可能性が高い。輪湖のダイナミックな攻撃参加は今季の柏の大きな武器となっているが、山中もリオデジャネイロ五輪最終候補まで残った選手。リスタートのキックの精度含めて長所は多い。彼が入ることで新たな攻撃バリエーションも生まれそうだ。

こうした中、柏がまず考えるべきなのは、いかに先制点を奪うかだ。第2ステージ12試合通算19失点という甲府だが、もともとは堅守をベースとするチーム。いかに相手の守備を攻略するかが今回の重要命題だ。そこで注目されるのが、甲府からの移籍組であるクリスティアーノと伊東純也。今季後半戦から柏に新天地を求めたクリスティアーノはこの12戦で7ゴールを挙げ、ディエゴ・オリヴェイラと並んで絶対的な得点源になっている。伊東純也の方も持ち前のスピードを前面に押し出し、相手に脅威を与えている。10日の鹿島アントラーズ戦はとりわけインパクトが大きく、伊東が後半途中から出てきて敵陣をかき回したことで、一気に相手が崩れる形になった。その迫力を古巣に見せつけ、成長の跡を示したいと2人は意欲を燃やしているに違いない。複雑な思いも多少はあるかもしれないが、ここはチームのタイトル獲得のために勝負に徹するしかない。