厳しいポジション争いを強いられている香川

9月初旬の2018年ロシアワールドカップアジア最終予選・UAE&タイ2連戦の後、日本代表主力選手たちの所属クラブでの出場機会が減少傾向にある。今季からヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が就任したACミランでセリエA開幕から5戦連続スタメン落ちを強いられている本田圭佑を筆頭に、9月14日のUFFAチャンピオンズリーグ(UCL)のクラブ・ブルージュ戦と17日のプレミアリーグ・バーンリー戦で立て続けに先発を外れた岡崎慎司(レスター)、18日のセリエA・ユベントスとの大一番で出番なしに終わった長友佑都(インテル)など、過去2回のワールドカップに出場した面々が軒並み、苦境にあえいでいる。

代表でエースナンバー10を背負う香川真司(ドルトムント)も想像以上の困難に直面している。9月10日のブンデスリーガ・ライプツィヒ戦で出場なしに終わったのを皮切りに、14日のUCL・レギア・ワルシャワ戦も出番なし。17日のリーグ・ダルムシュタット戦は後半18分から3試合ぶりの公式戦出場機会を与えられたが、同じアタッカーのゴンサロ・カストロや19歳の新戦力、エムレ・モルらがゴールを奪う傍らで、香川は流れに乗り切れず、得点を挙げることができなかった。

それでも、中2日で迎える20日のヴォルフスブルク戦は先発復帰するのではないかと見られたが、この試合もベンチスタートを余儀なくされた。

この日のドルトムントは4−1−4−1の布陣を採り、1トップのピエール・エメリク・オーバメヤンの背後には、クリスティアン・プリシッチ、マリオ・ゲッツェ、ラファエル・ゲレイロ、ウスマン・デンベレが並ぶ形だった。その4枚が機能し、ゲレイロとデンベレがゴールして5−1で圧勝したのだから、残念ながら。香川の出る幕がないのも当然だ。本人も「今は自分を出しづらい状況」と発言しているというから、厳しい現実を自覚しているのは確かだ。

6日のタイ戦(バンコク)で不発に終わった後、彼は「ゴールを取らない限り、(クラブで)試合に出続けることはムリですから。競争が激しいと思ってるし、新たなメンバーも入って着実に順応してきてると思うんで、そういう選手にもしっかり打ち勝って頑張りたい」とゴールという結果の重要性を改めて強調していた。が、現在の彼の状態では目に見える結果を残せる可能性が低いとトーマス・トゥヘル監督から判断されて、こういう扱いになっているのだろう。