この時期にアメリカ大統領の話をすると、思い浮かぶ顔は1つしかないと思うが、スウォンジーの監督交代において鍵を握る人物は米国大統領なのだ。“あの人”ではなく、今は亡きアメリカの偉人のことである。

年末年始にかけて今季2度目の監督交代に踏み切ったスウォンジーは、1月3日にポール・クレメント新監督を招聘した。就任発表から数時間後のクリスタルパレス戦では、前半こそスタンドから観戦したが、後半はベンチに入り、見事にチームを2-1の勝利に導いた。自分でスタメンを選んでいない試合を初陣と呼ぶべきかは微妙だが、幸先良いスタートが切れたことに変わりはない。

こうして今季のスウォンジーのたすきは、イタリア人のフランチェスコ・グイドリンから、アメリカ人指揮官のボブ・ブラッドリーを経由して監督経験の浅いポール・クレメントに渡った。これだけを見ると、かなり迷走しているように思われるが、そういうわけではない。そもそも、最初に監督交代に踏み切った10月にも、スウォンジーはクレメントを後任候補としてリストアップしていた。しかし、その時は今季から筆頭株主となったアメリカ人オーナーの存在もあり、クラブはブラッドリーを招聘していたのだ。