老人週間(15〜21日)にちなみ、今年100歳になった宮城県松島町の中川さかしさんが22日、村井嘉浩知事の表敬訪問を受けた。太平洋戦争で夫を亡くし、東日本大震災の津波にも被災した。長寿を祝福され「どこも悪いところはありません」とかくしゃくとした様子で話した。
 中川さんは村井知事から祝詞を受け取り、「長寿の秘訣(ひけつ)は何ですか」との質問に「何でも好き嫌いなく食べるのが一番です」と答えた。少し耳が遠くなったくらいで、介護認定も受けていない。
 1916年8月、大衡村で生まれた。10人きょうだいの末っ子。夫の宗四郎さんは太平洋戦争に出征し、サイパンで31歳で亡くなる。「魚釣りが好きな人でした。とても優しかったんです」と懐かしむ。
 農業をしながら2男1女を育てた。「にぎやかな場所で1人暮らしがしたい」と20年前、松島町に住む長女敬子さん(73)宅の近くのアパートに移り住む。そのアパートが震災の津波で浸水。「初めての経験で怖かった」と振り返る。現在は敬子さんら家族と生活している。
 町の介護予防教室「元気塾」に通うのが楽しみ。「算数、国語の問題を解いて先生に○×をつけてもらいますが、全部○なんです」とにこやかに話した。
 県によると、1日現在の県内の100歳以上は941人(男性143人、女性798人)。