バスケットボール男子、B1仙台が、リーグ前半戦29試合を終え8勝21敗と苦しんでいる。順位は東地区6チーム中4位で、5位北海道、6位秋田とは1勝差以内。得点力を欠いた上、生命線の守りで崩れる試合が目立った。それでも、昨年12月に堅守復活の兆しを見せ、17日のホームA東京戦から始まる後半戦(31試合)に浮上の望みをつなぐ。

<12連敗と失速>
 開幕1カ月は5勝5敗と安定した戦いぶりを見せたものの、その後に12連敗と失速。同じ旧bj勢の秋田、琉球、新潟を相手に勝ちを取りこぼした。
 守備の激しいプレッシャーが機能しての序盤成績だったが「欲が出て攻撃に気が向いてしまい、守備がおろそかになった」(主将志村)。今季補強の目玉、日本国籍取得選手の坂本が攻守で力を発揮できなかったのも誤算だった。
 ずるずると、どん底まで落ちてしまいそうな状況で、チームは再び守備に目を向けた。12月、志村や片岡を中心に選手間で守備の意識を再確認し、17日の横浜戦で連敗を止めた。
 後半戦の巻き返しに向け、守備の試行錯誤は続く。24日の名古屋D戦では相手ガードに対する守り方を変えて善戦。それまではネパウエらビッグマンが相手を追い掛けたが、中で待ち構えるよう変更した。ネパウエの体力不足が課題だっただけに、守備の運動量を抑えて力を温存する狙いだ。

<新戦術手応え>
 今年1月6日にあった全日本総合選手権準々決勝のA東京戦でも新戦術を試し、手応えを得た。相手の動きを読む力にたける熊谷が、自らのマークを捨て積極的に周りのカバーに走り回る。マッチアップ相手にパスが通れば急いで駆け寄る。体力消耗が激しいため、今後は運動量が豊富な柳川との役割分担を想定する。
 攻撃は、抜本的な改善の糸口をつかめていない。昨年11月再加入のホワイトは1試合平均19.6得点と期待通りの活躍だが、チームはリーグ最下位の69.3得点。3点シュートのチーム成功率が27.8%と低いことが響いている。試投数の多い熊谷、佐藤がフリーで決め切れていない。
 ただ、チームが第一に精度の向上に取り組むのは守備。70失点未満の8戦は全勝で、守れば勝てることは証明した。ここで攻撃に重心を傾ければ、12連敗時の二の舞となりかねない。
 リーグ全体での順位は、残留プレーオフ出場圏(リーグ下位4チーム)間際の18チーム中14位。チャンピオンシップ出場圏(各地区上位2チームと、残り12チーム中の上位2チーム)とは8勝差もある。志村は「B1残留が大事だが、そこを目標にしては本当に降格する。上位との差を詰める気持ちで戦わなければ」と力を込める。(佐藤夏樹)