「赤電」復刻にファン興奮−。伊豆箱根鉄道の大雄山線開業90周年を記念し、かつて「赤電」として親しまれたベージュと朱色に塗装した電車が22日、小田原駅に姿を現した。10月の記念イベントに向け、大雄山駅(南足柄市関本)に隣接する車両工場に輸送される途中で、ホームではうわさを聞きつけた多くのファンがカメラを手に出迎えた。 同線は大雄山最乗寺の参詣客への利便性向上を目的として1925年10月15日に運行を開始。赤電は62年から96年10月の引退まで沿線住人らの足として活躍したといい、10月のイベントに向け静岡県内の工場で塗り替えられた復刻車両がこの日、同線内に到着した。 JRの貨物線を経由して大雄山線に運ばれてきたオールドカラーの車両。小田原駅に到着すると、カメラを手に待ち構えていた鉄道ファンからは、盛んにシャッターが切られた。かつて小田原駅への通勤で赤電に乗っていたという、小田原市内の府川尚平さん(73)は「形が現代的でつまらないけれど、この色は懐かしいね。早く乗ってみたい」と興奮気味に話していた。 赤電の出発式は10月1日午前9時半から大雄山駅で行う。運行期限は定めず1日最大17往復するという。