大和市の私立大和幼稚園の屋内プールで2011年7月、伊礼貴弘ちゃん=当時(3)=が溺死した事故で、園側の安全管理体制に問題があったとして、遺族が園を運営する学校法人西山学園と当時の園長(69)や担任教諭(26)ら計4人に約7300万円の損害賠償を求めた訴訟が12日、横浜地裁(石橋俊一裁判長)で結審した。判決は4月13日。 原告、被告双方の本人尋問が行われ、元園長は「元気な姿でお返しできず申し訳ない」と遺族に謝罪。一方で、園児から目を離さないよう担任への指導教育は徹底されていたとの見解を示し、管理責任者としての過失を改めて否定した。 貴弘ちゃんの父親(42)は、遺族に対するこれまでの同学園の対応を「不十分だと思っている」と非難し、幼稚園の経営から手を引くことを要求。「自らの過失を認めた上で謝罪してほしい」と述べた。 訴えによると、学園や元園長らは、プール活動に関するマニュアルを作成せず安全対策や教諭への指導を怠ったほか、十分な数の監視員を配置しなかった過失により、事故を引き起こしたとしている。 事故を巡っては、13年8月に元園長と元担任教諭が業務上過失致死罪で在宅起訴された。元担任は14年3月に罰金50万円の有罪判決を受け確定したが、元園長は15年3月に無罪判決が言い渡され確定している。