原因物質はどこにでもある!

農薬やPM2.5など、生活環境のなかの化学物質によって発症する疾患が増えており、その原因は多様化しています。代表的な例は、特定の家に入ると体調が悪くなる「シックハウス症候群」。化学物質による過敏症は、強い症状が出て生活に支障をきたすケースも珍しくありません。どのように対処したらいいのでしょうか?

◆私たちの身の回りには多種多様な化学物質が使用されていますが、呼吸したり飲食したりすることで、化学物質を体内に取り込んでいます。こうした化学物質を大量に、あるいは微量でも長期間に渡って体に取り込んだ場合、それが体の適応能力を超えると頭痛、動悸、めまい等の症状が現れるようになります。このようにいったん発症して過敏性を獲得すると、その後は極めて微量な化学物質によっても反応してしまいます。このような状態を化学物質過敏症と呼びます。

◆花粉やダニの死がいなど自然界の物質ではなく、近年増加しているのがこの化学物質による過敏症。多種類の構造の異なる化学物質、特に強い香料や塗装臭などに不定の症状が誘発される原因不明の非アレルギー性疾患です。その種類も増え続けています。

◆たとえば「シックハウス症候群」と呼ばれるアレルギー様反応は、家屋の新建材、改修・改装で使われる建材や塗料、接着剤、家具などから放散されるホルムアルデヒドや揮発性有機化合物などで引き起こされます。同様の物質が原因で、児童や生徒、教職員にアレルギー反応を起こさせる「シックスクール症候群」も問題になっています。

▽▼▽化学物質過敏症の原因になるものとは? など▽▼▽

(監修:はくらく耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック院長 生井明浩)