非歯原性歯痛とは

歯痛は、むし歯や歯周病、噛み合わせの不備など、口の中のさまざまな原因で引き起こされます。しかし、歯痛があるにもかかわらず、歯科で診察や検査を受けても異常がみつからないこともあります。このような場合、歯や歯ぐきが原因でない「非歯原性歯痛」が疑われます。

◆非歯原性歯痛の原因は歯以外にあるため、治療対象も歯ではありません。しかし、原因が特定できないために、なかには抜歯など本来必要のない治療が行われることもあったようです。このような現状を省み、2012年に日本口腔顔面痛学会によって「非歯原性歯痛診療ガイドライン」が発表されました。

◆なぜ歯に原因のない歯痛が起こるのでしょうか。ひとつに「筋・筋膜性歯痛」があります。咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)といった、歯や口に近いところにある筋肉や筋膜などに痛みが起こり、それが歯痛と感じられるもの。歯を噛みしめる癖や強いストレスによって、頭や首の緊張状態が続くことが要因といわれます。

◆「神経障害性歯痛」は、三叉神経痛や帯状疱疹、外傷、歯の神経の除去など、末梢から中枢の神経に不調が生じた場合に起こる歯痛です。また、片頭痛や群発頭痛によって歯痛が生じることも。これは「神経血管性歯痛」と呼ばれます。


▽▼▽歯科で原因がみつからない時は? など▽▼▽

(監修:松下歯科医院院長 松下和夫)