1週間以上続くなら要注意

わたしたちの体は、ウイルスや細菌から身を守るため、抗体をつくってこれらを排除しています。しかし、自分の細胞に対し抗体をつくり(自己抗体)、自分の体を攻撃してしまうことがあります。そのことで生じる病気を自己免疫性疾患といい、「天疱瘡(てんぽうそう)」はそのひとつです。口や体全体に水疱(水ぶくれ)やびらん(ただれ)ができ、かつては90%と高い致死率の病気でした。現在も国の特定疾患に指定されています。

◆天疱瘡は、皮膚や粘膜表面の細胞同士を接着させるたんぱく質に対し、自己抗体が作られることで発症すると考えられています。しかし、なぜ自己抗体がつくられるのか、その要因については明らかとなっていません。

◆天疱瘡は大きく2つの病型に分類されます。ひとつは「尋常性天疱瘡」で、口腔粘膜に水疱やびらんができます。口の中にできるため、強く症状がでている場合は、食事ができなくなるほど痛みを感じます。口腔以外でも、鼻・のど・生殖器などの粘膜や、全身の皮膚に発症することもあります。

◆もうひとつは「落葉状天疱瘡」です。口腔などの粘膜にできることはまれです。頭や顔、胸、背中など体全身に小さな水疱ができますが、すぐに水疱はつぶれ乾いた表皮が落ちます。


▽▼▽検査方法や原因 など▽▼▽

(監修:関東中央病院 皮膚科特別顧問 日野治子)