疲れと女性ホルモンの関係は

女性が疲労を感じるとき、月経や更年期といった女性ホルモンの変動が原因となっていることが少なくありません。また、強い疲労感が長期間続く「慢性疲労」は、婦人科系のトラブルによって増えることも米国の調査研究で明らかとなっています。

◆疲労は、痛み・発熱と並ぶ生体の「三大アラーム」といわれ、「休息をとりなさい」と脳から発せられる警告であり、何らかの病気のサインのこともあります。冷え性や便秘による代謝不良、過度なダイエットによる栄養不足、体を締め付ける補正下着での血行障害は女性特有の疲労の原因といえるでしょう。また、日光を極度に避けることも、ビタミンD不足や概日リズム睡眠障害、うつ病といった疲労を伴う疾患の引き金となりえます。

◆また、女性ホルモンも疲労の原因に大きく関わっているといえます。PMS(月経前症候群)など月経周期に伴って、体がだるくなる、気持ちが沈む、イライラする女性は少なくありません。妊娠中はつわりなどからくる食欲不振、睡眠障害、血行障害なども起こります。更年期では急激な女性ホルモンの減少により、突然のほてりや発汗、眠気などのさまざまな不定愁訴が現れ、肉体も精神も疲弊させます。

◆疲れをためないためにも不調を感じたら、十分な睡眠、バランスの良い食事、気分転換などで回復をはかりましょう。しかし、いくら休息をとっても疲れが抜けないことがあります。原因不明の強い疲労感が長期間(一般的には6か月以上)続く場合は、慢性疲労症候群(CFS)の疑いがあります。罹患者の6〜7割が女性とされ、この疾患に女性ホルモンが何らかのかたちで関わっていることがわかってきました。


▽▼▽米国の疾病対策センターの研究結果は? など▽▼▽

(監修:中村クリニック院長 中村理英子)