「オストメイト」ってなに?

がんなどの病気により腸や膀胱の手術を受け、人工肛門(消化管ストーマ)や人工膀胱(尿路ストーマ)を設けた人をオストメイトと呼びます。オストメイトは、まず外見で気づかれることはなく、ほぼふつうに生活することもできますが、一方で特有の苦労もあるようです。

◆ストーマとは、腹部に穴をあけ、そこに袋状のパウチを設置できるようにした便や尿の排泄口です。オストメイトの人は括約筋がないため、便意や尿意を感じたり、我慢することができなくなるので、パウチの中に便や尿がたまったらトイレに捨てる必要があります。

◆通常のトイレでパウチから汚物を捨てるのは難しいため、公衆トイレでは男女兼用の多機能トイレを使うのがふつうです。オストメイトの人が使いやすいトイレの条件とは、便や尿が流せる大便器や汚物洗浄台が備え付けられている、ストーマ部位を洗浄できる温水シャワーがある、使用済みの補助具を捨てる汚物入れがある、十分な量のトイレットペーパーがある、などです。

◆オストメイトが利用できる設備の存在を示すオストメイトマークは、上半身のシルエットの左わき腹あたりに白抜きの十字が描かれています。男女共用トイレの入口で、車椅子や乳幼児マークとともに表示されているのを目にしたことがあるかもしれません。


▽▼▽人工肛門や人工膀胱が必要になる病気 など▽▼▽

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳)