赤ちゃん用ミルクの種類はいろいろ

赤ちゃんが母乳の代わりに飲むミルクといえば、日本では粉ミルクが定番です。ところが欧米では液体のミルクがごく一般的に販売されていることをご存知でしょうか。災害時など、水が不足する、お湯が沸かせないといったときに簡便に与えることができる液体ミルク。そういえば日本では見かけません。どうしてなのでしょう?

◆日本で乳児用の液体ミルクの存在が知られたのは、1995年に起きた阪神・淡路大震災のときだったといいます。災害時には哺乳瓶が不足して、ミルクを安心して溶かせる水の確保が難しい、水があってもお湯が作れない、といった状況下で、好都合な液体ミルクの存在が新聞紙上で紹介されました。

◆液体ミルクとはペットボトルの容器に入った乳児用ミルクのことで、キャップを開けて哺乳瓶用の乳首を装着し、そのまま飲ませることができます。粉ミルクのようにお湯で溶かして冷ますという手間はかかりません。常温保存が可能な密封容器に入っているので保存も容易です。非常時はもちろん、外出時や夜間の哺乳の手助けをしてくれると、その便利さに注目されていますが、日本では未だに製造されていません。

◆外国ではドラッグストアなどで簡単に入手でき、広く使われている液体ミルクが日本で流通しないのは、厚生労働省の定める乳幼児用ミルクの規格基準が「粉乳」に限られているためです。とはいえ、この基準ができたのは1951年。現在は、保存技術も進歩し、密封容器に入った液体ミルクが製造され、外国では認可済みです。一方、日本では、国の規格基準の問題と保存期間が短いことから商品化にいたっていません。 


▽▼▽液体ミルクが活躍したケース など▽▼▽

(監修:医療法人社団秀志会 松平小児科院長 松平隆光)