おもな原因はアルコールと胆石

急性膵炎はお酒を飲み過ぎる男性だけがかかる病気ではありません。胆石が原因のものでは女性の発症が圧倒的に多いのです。きちんと治療しないと慢性膵炎に移行し、膵がんのリスクが高くなります。

◆へその上のあたり(上腹部)に突然強い痛みが現れ、それが持続するようなら急性膵炎かもしれません。痛みは数時間後にピークとなり、背中側に広がることもあります。咳や深呼吸、活発な動作で痛みが強くなり、吐き気や嘔吐、発熱、下痢などを伴うことも多く、重症例ではショック状態に陥り、血圧の低下、顔面蒼白、頻脈、意識の低下がみられることもあります。

◆逆に、鈍痛程度の痛みだったり、ときにはまったく腹痛のない無痛性急性膵炎の場合もあり、痛みに関しては個人差が大きいようです。

◆急性膵炎はアルコールを飲み過ぎる男性がかかる病気というイメージがありました。確かに発症の男女比は2:1と男性に多く、アルコールが原因のものが多くを占めます。しかし、急性膵炎の約20%は胆石が原因の胆石性膵炎です。胆石性膵炎は中年以上の女性に多くみられる傾向があります。この場合、主症状として黄疸も現れます。

◆膵臓は胃の後ろに位置する臓器で、外分泌機能と内分泌機能を持っています。外分泌機能は腸に膵液という消化液を分泌すること、一方、内分泌機能は血管内にインスリンなどのホルモンを分泌し血液中の糖分(血糖)をコントロールすることです。


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(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子)