野菜や果物の皮を利用して

野菜や果物、緑茶やコーヒー、ワイン…。これらの食品にはビタミンやミネラルなどの栄養素のほか健康維持に役立つ成分が含まれることが、国内外の研究でわかってきました。その名も「ファイトケミカル」。いったいどのような働きがあるのでしょうか。

◆「ファイトケミカル」とは、植物由来の化学成分という意味。ギリシャ語で植物の意味のファイト(phyto)と、英語で化学成分を意味するケミカル(chemical)を組み合わせた造語です。動物のように動くことのできない植物が、紫外線や害虫などから身を守るために作り出した「色・香り・苦み」などがファイトケミカルです。

◆その働きのなかで特に注目されているのが「抗酸化力」です。わたしたちは生きるために酸素が必要不可欠ですが、その一方で酸素は酸化をもたらします。酸化とは、物と酸素が結びつくことで起こる反応のこと。鉄が錆びたり、皮をむいたリンゴが変色したりするのと同様に、わたしたちの体の中で絶えず起こっています。

◆その酸化を促すのが活性酸素。がんや認知症、肥満や糖尿病などの生活習慣病や、老化とも関わりがあると考えられています。ファイトケミカルはこの活性酸素を打ち消す働き「抗酸化力」によって、健康維持やアンチエイジングに役立つとして期待されています。


▽▼▽代表的なファイトケミカル など▽▼▽

(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ)