期待される再生医療


上唇や上あごなどが生まれつき割れているなど、形態に異常がみられるのが「口唇裂(こうしんれつ)・口蓋裂(こうがいれつ)」です。哺乳や言葉の発達などに影響を与えるので、状態に応じては出産直後から長期にわたって治療を受けなければなりません。その治療が再生医療の発達によって、新しい段階に入っています。


◆口唇裂・口蓋裂は、400〜600人の赤ちゃんに1人の割合で見られる先天性の形態異常です。唇だけに亀裂のある「口唇裂」や、のどちんこや上あごが切れている「口蓋裂」のほか、唇と歯茎がつながっていない「唇顎裂」、口唇も口蓋もつながっていない「唇顎口蓋裂」など、さまざまな病態があります。


◆顔面やあごは、妊娠4〜12週頃に、口唇の元になる部分や口蓋の元になる部分が癒合して作られます。この癒合がうまくいかないと亀裂や穴ができ、口唇裂や口蓋裂が発生します。要因として、全くの偶然による要素、母胎の何らかの環境変化、もしかすると薬剤、遺伝的な傾向などが重なり発症するのではと考えられていますが、特定は困難です。


◆口唇裂・口蓋裂は子どもの発育上、次のような影響を及ぼします。

1.口で吸いつく力が弱く、哺乳が困難になる。 
2.飲み込みが悪く、「誤嚥(ごえん)」が起きやすい。 
3.空気が漏れて正しい発音ができにくい。 
4.口と耳をつなぐ耳管の機能が傷害されて中耳炎になりやすい。 

5.歯の本数が足りない。歯並びが悪くなりやすい。 
6.物心がつくと見た目による心理面への影響も出やすい。



▽▼▽再生軟骨による形成 など▽▼▽


(監修:松下歯科医院院長 松下和夫)