血流やリンパの流れを改善


人前ではちょっと恥ずかしい貧乏ゆすりですが、イギリスの研究で、貧乏ゆすりをする人はしない人に比べて死亡リスクが低いとわかりました。整形外科の分野では、貧乏ゆすりは「ジグリング」と呼ばれ、すでに治療に取り入れられています。注目されている貧乏ゆすりの効能を紹介します。


◆座っている人が無意識に行う貧乏ゆすり。一般的に見苦しい行為、落ち着きがない様子と考えられているので、貧乏ゆすりの癖を直したいという人は少なくないでしょう。しかし、その好ましくないはずの貧乏ゆすりが、死亡リスクを軽減させる可能性があると、イギリス・ロンドン大学の研究チームが発表しました。


◆研究チームは、イギリスに住む37〜78歳の女性、1万2778人を対象に、1日に座っている時間、貧乏ゆすりの頻度、活動量、食事、喫煙、飲酒などについて調査。さらに12年間にわたり死亡率の追跡調査を行いました。


◆その結果、ほとんど貧乏ゆすりをしない人のグループのなかで1日に7時間以上座っている人は、同グループの1日5時間未満しか座らない人に比べ、死亡リスクが約3割上がりました。ところが、ときどき貧乏ゆすりをする人、頻繁に貧乏ゆすりをする人のグループでは、1日7時間以上座っていても死亡リスクは5時間未満の人と変わらなかったのです。この結果から、貧乏ゆすりをすれば長時間座っていることのリスクを回避できるとも考えられます。


◆また、1日5〜6時間座っていて頻繁に貧乏ゆすりをする人のグループは、座っている時間が同程度でほとんど貧乏ゆすりをしない人や、ときどき貧乏ゆすりをする人のグループに比べ、死亡リスクが下がりました。つまり、貧乏ゆすりは頻繁に行うほうが死亡リスクを下げるという結果です。


▽▼▽貧乏ゆすりの健康効果 など▽▼▽

(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳)