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「は?ライプツィヒだって?」オリヴァー・バークからその移籍先を耳にした友人は驚きを隠せなかったという。チェルシーもマンチェスター・ユナイテッドでもない。バークは確固たる信念をもって、このブンデスリーガの昇格組への移籍を選択した。

今シーズンのブンデスリーガでは、ライプツィヒのオリヴァー・バークのほか、バイエルンのレナト・サンチェス、ドルトムントのウスマン・デンベレ、シャルケのブレール・エムボロらを筆頭に、大きな期待を集める若手選手がブンデス挑戦を決断した。

金銭面でみれば、バークに支払った移籍金額1520万ユーロは、むしろブンデスでは高額との見方がある一方、もしもプレミアへの移籍だった場合にはさらに高額の移籍金額が踊っていただろう。

しかしバークは、表面的にはなく、本質的に移籍を考えるべきだとの見方を示している。

「チェルシーというクラブ名や、そこでプレーするスター選手ばかりに目がいってはいけないよ。だってそこに移籍したって、みんなどこかへレンタルされたり、あまり起用してもらうことができていないじゃないか」

そこで思い出されるのがケヴィン・デ・ブライネだ。ヴォルフスブルクでの大活躍を経て、いまやマンチェスター・シティでスター選手となった同選手だが、若手として加入した移籍当初、そしてブレーメンで結果を残して復帰した2度目の挑戦でも、デ・ブライネがそのパフォーマンスを発揮する場はあまり与えられなかった。

「君のことを評価していると言われ加入して、まもなくして2倍のサラリーを支払って同じポジションにスター選手を獲得する。それでどうやって、クラブが口にした評価を”信頼”できるというんだい?そこで抱くのは、むしろ”疑問”だ。なぜ僕よりももっと経験があり、活躍している選手を、このポジションで獲得したのだろう?そんなこと到底、理解なんでできっこないよ」

若き才能が上を目指すために、必要だと感じていた本質。それこそクラブからの信頼と、長期的なビジョンだった。そしてそれを提示したのが、今季クラブ史上はじめてブンデス1部の戦いに臨む、RBライプツィヒだったのである。「まさに僕が求めていたものだったよ。すべてに納得ができたし、笑顔もこぼれたくらいさ」そして、バークの中から、プレミアという選択肢は消えた。

「所属していたノッティンガムからさえ、僕は必要とされているという感覚を覚えられなかったよ。彼らはむしろ、僕を売却してうれしそうだったね」

ただライプツィヒに到着した当初、バークは一抹の不安を感じていたという。「最初の印象では、まるでノッティンガムのU16のようだと思ったね」だがその考えは、瞬時に解消されることとなった。「でも、彼らとプレーした瞬間、そんな疑問は吹き飛んでしまったよ」

うわべではなく本質を選んだバーク。すでのその才能の片鱗はブンデスで示されており、ドルトムント戦での決勝点のアシストや、ケルン戦でのゴールをマークしている。

「この上ないくらいに幸せだ。後悔なんて微塵もないね」

そう語ったスコットランド代表は、「僕はてっぺんにまで登り詰めたい。この世界最高のリーグでね」と意気込みを見せた。