エジプトの国立カイロ博物館のコレクションを紹介する「黄金のファラオと大ピラミッド展」が13日、県民会館美術館で始まった。国内では21年ぶりの公開となる「アメンエムオペト王の黄金のマスク」(前993〜984年頃)などえりすぐりの名品が並び、大勢の来場者が古代エジプト文明の魅力に触れた。3月26日まで。 同展はエジプト考古学の第一人者で早稲田大名誉教授の吉村作治さんが監修。2015年から全国8会場を巡回し、富山が6会場目となる。巨大なピラミッド群が建造された約4500年前の古王国時代を中心に約100点を展示した。 見どころの一つは「アメンエムオペト王の黄金のマスク」。ツタンカーメン王、プスセンネス1世のマスクと並ぶ世界三大黄金マスクの一つとされ、金の板を打ち出して作られている。色鮮やかな「アメンエムペルムウトの彩色木棺(もっかん)」(前1069〜945年頃)や、クフ王の銘が入ったスフィンクス像、職人の作業場を再現した模型なども並べ、ピラミッド建設を支えた人々とその暮らしを伝えている。 初日は吉村さんが展示を解説し、熱心な考古ファンが聞き入った。富山市長江東町のアルバイト、伊藤智唯(ともただ)さん(63)は「吉村先生の話を生で聞くことができて良かった。エジプト文明の奥深さを感じた」と話した。 開会式で、チューリップテレビの山下清胤(きよつぐ)社長があいさつ。エジプト考古省メディア担当のネヴィン・エル・アレフさんらが祝辞を述べた。 チューリップテレビ主催、北日本新聞社共催。