神戸・三宮で5月、乗用車が暴走して歩行者5人が重軽傷を負った事故で、過去に運転中に意識を失って事故を起こしたのに免許の更新時に申告しなかったとして、兵庫県警葺合署は23日、道交法違反(虚偽申告)容疑で、沢井国一容疑者(63)=自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)罪などで起訴=を追送検した。

 送検容疑は今年4月中旬、免許の更新時に全員が回答する質問票で「過去5年以内に意識を失ったことがある」との問いに「いいえ」と答えた疑い。沢井容疑者は「(事故は意識を失ったのではなく)居眠りをしてしまったと思っていた」と容疑を否認している。

 同署によると、沢井容疑者は昨年8月、尼崎市内で車を運転中に追突事故を起こしていた。警察官には居眠りをしたと供述したが、追突された車の運転手には「意識を失った」と話したという。

 神戸・三宮の事故後、神戸地検が実施した鑑定留置では、沢井容疑者にてんかんの持病が判明。適切な治療を受け、発作を抑える薬を服用していれば運転できるが、同容疑者は事故前に医師からてんかんの診断は受けていなかったという。