京都市を拠点とする指定暴力団会津小鉄会が、指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)と神戸山口組(本拠地・淡路市)との関係を巡り、内紛状態にあることが13日、捜査関係者への取材で分かった。分裂後の両団体のどちらと友好関係を保つかで考えが割れているという。会津小鉄会の内部対立に乗じ「二つの山口組が“代理戦争”を起こすおそれもある」(捜査関係者)とみられ、兵庫県警が警戒を強めている。

 捜査関係者によると、会津小鉄会はもともと山口組と近い関係にあったが、2015年8月に同組が分裂して以降、会長が神戸側に接近。今月に入り、その会長の後任として、山口組を支持する別の幹部が新会長に就く−との文書が流出し、内紛が深刻化したという。文書の真偽は不明で、会長は内容を否定しているとされる。

 今月11日には山口組、神戸山口組の直系組長らが会津小鉄会の事務所に押しかける動きもあり、周辺は一時騒然となった。

 県警は13日、神戸山口組系組員による別の傷害事件の関係先として同組直系団体「古川組」(尼崎市)の事務所を捜索。会津小鉄会を巡る動向についても情報を収集し、対立をけん制する狙いがあるとみられる。

 警察庁によると、会津小鉄会の構成員数は2015年末時点で約140人、勢力範囲は2道府。山口組は44都道府県に約6千人、神戸山口組は36都道府県に約2800人の構成員がいるとされる。