大規模災害時の避難所運営をゲームで体験するイベントが22日、熊本市中央区南坪井町の熊本大工学部まちなか工房であった。市高齢者支援センター「ささえりあ浄行寺」が呼び掛け、医師や地元の自主防災組織メンバーら約30人が参加した。

 熊本地震の経験から、スムーズな避難所運営を学ぼうと企画。東海地震を想定して静岡県が考案した防災ゲーム「HUG」を用いた。被災状況や家族構成などが書かれたカードを避難者に見立て、体育館などの見取り図に配置していき、「急病人発生」「炊き出しの場所確保」などの出来事に対応する。

 北園芳人熊本大名誉教授がルールを説明した後、ゲーム開始。「認知症の家族がいる」「ペット連れ」などのカードに、参加者たちは「高齢者世帯は入り口近くに」「介護が必要な人は教室に入れよう」など、弱者に配慮した避難所にしようと知恵をしぼった。

 北園名誉教授は「さまざまな課題に対応できるよう、事前にマニュアルをつくっておくことが重要」と助言。桜山中で避難所運営にあたった黒髪校区第4町内自主防災クラブの交野[かたの]富清会長(76)は「実際にはもっと多様な問題が生じるが、運営イメージをつくるのには役に立った」と話した。(石本智)