JAF(日本自動車連盟)が自動車税に関する要望を求めた声を公式ツイッターに投稿しました。いいね数は1万件を超えており、多くの賛同する声も見られています。

98.5%のユーザーが「自動車税に負担」

 6月に入り、自動車税、軽自動車税の支払い期限の締め切りも過ぎました。

 そんななか、JAF(日本自動車連盟)は、自動車税に関してある要望を訴えた投稿を行っています。一体どんな内容なのでしょうか。

 自動車税は、毎年4月1日時点で車検証に記載のあるクルマの所有者に対して支払い義務が生じる税金です。

 毎年5月になると自動車ユーザーのもとに納付書が届きますが、納付期限は5月31日とわずか1か月の間に支払う必要があり、高額な納付書に悲鳴の声をあげる人もいるかもしれません。

 そんな自動車税について、JAF(@jaf_jp)は公式ツイッターに以下の投稿を行っています。

「98.5%の自動車ユーザーが自動車税を負担に感じています。

 なかでも『非常に負担に感じる』と答えた自動車ユーザーが、年々増加しています

 自動車ユーザーの負担を減らすため、自動車にかかる税の見直しを求めます」

 投稿にはひとつのアンケート結果をまとめた画像も掲載されています。

「自家用乗用車には毎年、おおむね11.76万円の税金が課せられています。あなたはこれら自動車にかかる税金を負担に感じますか?」という質問について、「非常に負担に感じる」が65.8%、「負担に感じる」が26.9%、「やや負担に感じる」が5.8%と、計98.5%のユーザーが負担と回答していることが分かっています。

 アンケート結果の右側には「非常に負担に感じています。つらいな…」と自動車ユーザーの声を吐露しているようなイラストも見られます。

 この投稿にSNSでは「ガソリン税に消費税がかかるのはなんとか改善してほしい」「ただでさえ維持費かかるのにつらい」「自動車税に、車検時の重量税、ガソリン税と、自動車の税金がかかりすぎる!」と、賛同する声や自動車税を負担に感じる自動車ユーザーの声が多く集まっています。

 なかには、「クルマは税金がめちゃくちゃかかっているから乗るのをやめました」など、重い自動車税負担によりクルマを手放したというユーザーの声も。

 実はクルマには毎年5月に納付書が届く自動車税のほか、購入してから所有、走行している時まで、さまざまな種類の税金がかけられています。

 まず買ったときには「環境性能割」「消費税」、所有している時には「自動車税」「軽自動車税」「自動車重量税」、そして走行して燃料を消費し燃料を購入する際には「揮発油税」「地方揮発油税」「軽油引取税」「石油ガス税」「消費税」など、実にさまざまな税金が課せられていることが分かります。

 JAFの資料によれば、自動車ユーザーが負担している自動車関係諸税の税収は、国の租税総収入の約7.9%、約9兆円にのぼるといい、国の税金の1割を自動車ユーザーが負担していることになるといいます。

 こうした自動車ユーザーに課せられる重い税負担について、JAFのほか自動車関連21団体で構成される自動車税制改革フォーラムでは、自動車ユーザーの過重な税負担の軽減の実現を訴えるための活動を行っています。

 また、「自動車税制改正に関する要望書」を用いて全国の国会議員をはじめ政府、関係省庁、自治体へ要望も行っています。

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 今回の投稿のほか、JAFでは定期的に自動車税に関する税の見直しを求める要望活動を実施し、SNSでも発信し続けています。

 投稿には毎度1万件を超える“いいね”がつけられるなど、多くの賛同者が集まっている様子がうかがえます。

 こうした自動車に関する税負担について、今後見直すための新たな施策が導入される日はくるのでしょうか。

自動車が日本経済を支える重要な基幹産業となっているこの国において、少しでもマイカーが持ちやすい社会になることが望まれます。