2017年に起きた九州北部の豪雨で被災した福岡県朝倉市を流れる県管理河川について、国が県に代わって実施した改修工事の完了を記念した式典が4日、市内で開かれた。服部誠太郎知事は「県民の安全や生活を守るため、流域全体で水害の軽減を図る流域治水の取り組みを推進したい」と強調した。

 国が改修工事を代行したのは、市東部の赤谷川など3河川。豪雨の約2週間後に着手し、河道掘削や護岸整備を行ったほか、30カ所で砂防ダムを新たに設置した。

 式典は被害が大きかった松末地域にある、閉校した小学校体育館で行われた。

 福岡県は河川法に基づく「権限代行制度」を活用、国が県に代わって工事を担った。