河野太郎デジタル相は6日の記者会見で、マイナンバーと連動した公的給付金の受取口座を本人以外の家族の口座で登録した事例を、デジタル庁が2月に2件把握していたと明らかにした。国税庁から情報提供があったが、デジタル庁内で幹部に共有されず、河野氏は「大変申し訳ない」と陳謝した。

 国税庁の担当者によると、2月に昨年分の税還付の振り込みを進めようとしたところ「マイナポータル」から申請があった口座名と納税者名が一致しないケースがあった。いずれも名前の読みが違ったり、家族とみられる口座が登録されていたりしていたという。