古都に芸術の季節到来を告げる「院展」京都展(京都新聞など主催)が22日、京都市左京区の市美術館で開幕した。初日から多くの美術ファンが訪れ、大作を満喫した。

 院展は、日本画の革新を目指した岡倉天心、横山大観の意志を継ぐ現代日本画の公募展。中断を経て、今年で再興第101回目を迎えた。同人、招待、無鑑査を含む入選作など計113点を展示する。

 紅葉に染まる秋の古刹(さつ)を描く後藤純男、富士の存在感を捉える下田義寛や小山硬、紀伊の海を題材にした清水達三ら同人各氏が円熟した作品を発表。京都府出身の村岡貴美男ら中堅、新鋭による風景や人物、心象の清新な世界に、来場者が引き込まれた。

 8月に90歳で亡くなった同人の松尾敏男氏を悼んで、今年描いた作品と過去の院展出品作を特別展示している。10月9日まで。月曜休館。有料。