全国女子駅伝に出場するリオデジャネイロ五輪マラソン代表の伊藤舞(大塚製薬、京都橘高−京産大出)、5000メートル代表の上原美幸(第一生命)が13日京都入りし、徳島、鹿児島チームにそれぞれ合流した。リオ五輪の経験を糧に次の一歩を踏み出し、全国女子駅伝での快走を誓った。

■体に刺激を入れたい:伊藤

 伊藤は今大会で最多タイの14年連続出場。29日の大阪国際女子マラソンを見据える中、前回に続きアンカーの予定で「毎年出場しているので私の中で走りたい大会。体に刺激を入れマラソンの最終調整に入りたい」と意気込みを語った。

 リオ五輪前の7月下旬、右足甲の疲労骨折が判明。棄権も考えたがその後に驚異的な回復を見せ、スタートラインに立った。46位にも気持ちは切れていない。「やってきた練習に後悔はなかった。成果を無駄にしたくない」と次の目標へと走り出した。12月上旬は鹿児島県徳之島、年末年始は宮崎県で起伏のあるコースを走り込んだ。

 全国女子駅伝は京産大1年から奈良、三重、徳島の各代表で出場し続け、大会ごとに成長の跡を刻んできた。32歳を迎え、追いかけられる存在になった。「諦めずに陸上を続けて良かったと思っている。強くなれると思って少しずつ継続してやったことで五輪に出られた。努力しないと結果は出ない」と若手にエールを送った。

■感謝の気持ち込めて:上原

 「全国女子駅伝のおかげで私は世界に巣立ったので、大会には感謝の気持ちでいっぱい。その思いをこめて走りたい」。五輪5000メートルで20年ぶりの決勝進出を果たした上原は笑顔で語った。

 全国女子駅伝は中学2年から6年連続の出場。「陸上人生で一番好きな大会」と話すのが鹿児島女高2年で1区区間賞に輝いた31回大会(2013年)だ。スタート後から先頭に立ち、実業団や大学生選手を突き放しながら、19分0秒で走り切った。「もっとスピードを上げないと追い付かれると思って走った。残り100メートルで『本当に区間賞が取れるんだ』と鳥肌が立った」

 同じような積極的なレースをリオ五輪でも見せた。「(第一生命の)山下監督の『積極的に』という指示を信じて走った。楽しかった」

 鹿児島チームでは主将を務め、「みんなの目標になれればいい」と照れ笑い。初めての9区にも「今の自分の100%の走りをしたい」と気負いはない。