京都市下京区に拠点を置く指定暴力団六代目会津小鉄会会長の後継者選びが、山口組(神戸市)と神戸山口組(兵庫県淡路市)の対立の火種となっている。同会は両組織ともに結びつきが強く、山口組分裂以降、「板挟み」状態が続いているからだ。1月に入り、会長交代の情報による組員同士の小競り合いも発生しており、京都府警は警戒を強めている。

 会津小鉄会は1992年に暴対法に基づき、指定暴力団になった。当時約1600人いた構成員は2015年末現在、約240人。

 捜査関係者の説明では、同会は96年、神戸山口組の主要団体「山健組」と「兄弟杯」を交わして関係を強化した。08年に6代目の馬場美次会長(75)=詐欺罪で実刑判決=が就任した際は、山口組組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)幹部が後見人を務め、友好関係を築いた。

 一方、昨年末に馬場会長が公判で引退の意向を示して以降、後継者選びを巡り、山口組側と神戸山口組側の主導権争いが活発化。新会長が決まったとする文書が出回ったことをきっかけに、1月11日には、同会本部に双方の組員が詰め寄る騒ぎもあった。府警は機動隊員ら約70人態勢で警戒に当たり、近隣の小学校は授業の一部を取りやめ、児童を集団下校させるなど対応に追われた。

 捜査関係者によると、騒動の末、会津小鉄会幹部のいろは会(左京区)会長を7代目とする動きがあるといい、情報収集を急いでいる。地元の関係者は「子どもらに危害が及ばないか心配。早く事態が沈静化してほしい」と話す。