大蛇に見立てた巨大なたいまつの炎の前で若者が乱舞し無病息災を祈る奇祭「火まつり」が14日夜、滋賀県守山市勝部1丁目の勝部神社と、同市浮気町の住吉神社で営まれた。パチパチと音を立てて真っ赤に燃えさかる炎が、雪が降る夜空を焦がした。

 火まつりは、鎌倉時代に土御門(つちみかど)天皇の病を治すため大蛇を焼き払って退治したという伝承に由来する。勝部神社のたいまつは大蛇の胴体、住吉神社のたいまつが頭部を表しているとされ、ともに滋賀県無形民俗文化財に指定されている。

 勝部神社では午後8時55分、境内に並べた高さ約5メートルのたいまつ12基に一斉に点火。締め込み姿の13〜34歳の若衆約80人が円陣になって「ゴーヨ、ヒョーヨ(御悩平癒)」と声を上げながら、無病息災を祈って乱舞し、参拝者や地元住民たちが見入っていた。