Inc.:ティモシー・フェリスのベストセラー『「週4時間」だけ働く』が出版されてから来年で10年を迎えます。

この本は、「〇〇をするべきではない」という口調で語られているのが特徴的です。本の内容は、成功や生産性へつながるハウツー本というよりも「自分の人生のゴールを達成するために邪魔となる障害物を取り除くこと」に焦点が置かれています。そうすることで目標達成やそれらを楽しむための時間を割けるという話です。

この本が出版された約1年後、フェリスは後にたくさんシェアされることとなったブログ投稿の中で、「もっともすべきでないこと」を提案しましたが、それから8年間、彼の読者たちはよりスマートな提案をコメントで付け足してきました。

そこで今回はアップデートされたティモシー・フェリスとその読者たちによる「生産性を高めるために絶対にすべきでないことトップ19」をまとめてみました。

1. 働きすぎる


『「週4時間」だけ働く』の精神はまずここから始まります。時間こそ一番重要な資産です。だからこそ、時間こそ回収していくべきものなのです。フェリスは、「いっぱいいっぱいになってしまったときに、もっとも非効率的な解決策は働きすぎてしまうことだ」と言います。優先順位を定めてそれに従うようにしましょう。

もし優先順位を決めなければすべてが緊急で重要なことに思えてしまいます。その日1つだけ重要なタスクを決めたら、ほかには緊急で重要なタスクなどないように思えます。


2. 携帯の電源を切らない


個人的に、携帯なしで1日を過ごした最後の日がいつだったか思い出せません。そして携帯の電源を切るべきというアドバイスに関しては正直時代遅れ感も否めません。フェリスがこのアドバイスを出したのは2007年で、iPhoneはローンチからたった2カ月、App StoreとGoogle Playが出てきたのはその1年後という時代でした。しかし、携帯の状況が変わった今も少なからずこのスピリットは受け継がれています。

「1時間後か翌朝に電話をかけ直したからといって、なにか困ることでもあるかい?」とフェリスは言い、彼の読者は「自分は大統領でもないし、夜の8時に呼び出されることなどない。」とコメントしています。


3. 知らない電話番号からの電話に出る


私は知らない電話番号からの電話には出ません。そのため、誰に対しても番号をオープンに教えています。数年間Twitterのプロフィールに番号を載せていたこともあるくらいです。

試しに私に電話してみても良いですよ。番号は(424) 245-5687です。おそらく出ないと思いますが、ボイスメールを残せば自動的に録音が私の元へ届きます。どうぞやってみてください!


4."ハイ・メンテナンス&ロー・リターン"のクライアントで時間をムダにする


本書ではビジネスを経営することにフォーカスが当てられていますが、それは人生全般に当てはまる話です。心から楽しんでいないことで時間をムダにしているなら、今こそやめるタイミングです。人間関係が良くない? それならさっさと切り捨てましょう。

全員をハッピーにしようとしたら確実に失敗します。そんなときは自分の顧客に対して80/20分析をしてみましょう。自分の80%の利益を作っている20%の顧客は誰か、自分の80%の時間を消費している20%の顧客は誰か?


5. 朝一もしくは夜遅くにメールをチェックする


多くの人は端末に釘付けです。自分でさえこの記事の最終校正を月曜日の夜11時にやっているので説教する立場にないかもしれません。しかし、このアドバイスはとても的を射ています。そして、デジタル習慣を完全にストップするわけではなくて、コントロールをするだけなのでそこまで難しいことではないでしょう。

フェリスは次のように述べています。

朝メールをチェックするとその日の優先順位とその日の計画を混乱させます。夜にチェックすれば不眠症になります。その日のToDoリストで1番重要なタスクを終了させた午前10時以降にメールをチェックすれば問題ありません。


6. 明確な目的と終了時間が分からないミーティングに出席する


これもあなたの重要な資産である時間をムダにしないようにし、スケジュールを管理するためのアドバイスです。

フェリスはこれについて次のように語っています。

ミーティングや電話に30分以上時間をかけないこと。明確な目的と予定を事前に聞き、相手の答えがぼんやりしていたら、率先して自分がしっかり準備をして時間を有効に使えるようにします。


7. 相手に無駄話させる


私はフェリスと直接話したことはないですが、おそらく電話をしたとしたら「今取り込み中だけど、用件は?」と言うことでしょう。

フェリス曰く、「GTD(Getting Things Done:なにかを終わらせる)ために最重要なのはGTP(Getting to the Point:用件を明確にする)こと」だそうです。そして、それを実行するために大切なのは話し相手にすぐ本題に入らせることだと言います。


8. メールを定期的にチェックする


またまたメールの話です。「私はこの点を長々と論じます。」とフェリスは書いていますが、メールの奴隷になる代わりにメール相手に迅速な返事を期待させないように振る舞うことを提案しています。

「戦略的に自動返信機能を設定してメールのチェックは1日2〜3回に収めましょう」というのがフェリスのおすすめです。


9. 仕事に関係のない友人関係やアクティビティの欠陥を仕事で埋めようとする


仕事場や学校を通じて得る人間関係は大切ですが、そこで出会う人々が必ずしも本当の友人になるとは限りません。そのため、仕事場での人間関係だけに人生の充実度を求めない方が良いです。

フェリスは本の中で次のように書いています。

人生をスケジュールして、重要なビジネスミーティングと同じくらいそれを遵守しなさい。人生においては"今週末までに達成すればいい"という態度ではダメです。


10. 長ったらしいメール文章を書く


メールを送るとき、本文が5文以上にならないようにするルールを適用しましょう。伝えたいことは3~4文章で伝える。それで十分伝わります。


11. 書類をなんでもとっておく


フェリスのある読者はこうアドバイスしています。

後に必要になるかもしれない書類はパソコン上に保存して、元本は捨てましょう。書類があると机の上を整理するだけで時間をとられてしまいます。本当にその書類が必要であれば後から印刷できるし、パソコン上で読むこともできますから。


12. 誰とでもつるむ


また別の読者のコメントです。

絶対にすべきでないこととして、悪い習慣を続けている人との関係を続けることです。仕事がつまらないとグチを言い続けるだけの人や状況を変えようとせず言い逃れしているだけの人たちとつるむくらいなら、ひとりぼっちで時間を過ごして自分の夢に向かって頑張る方がよっぽど良いと個人的には思います。


13. 時間管理をしない


とある読者はこんなコメントを残しています。

時間を決めずにダラダラ仕事するのはやめた方がいい。その代わり、最初にタスクごとにどのくらいの時間をかけるか決めるべき。(例:メール執筆に3分、ブログ投稿に20分、ベートーベン「ソナタ」の最初の旋律練習に30分など)締め切りほど集中させてくれるものはありません。


14. 嫌な奴のために働く


「人生は短い」とは、ある読者の言葉です。


15. 受動的な態度


以下のとある読者によるアドバイスはやや長いですが、かなり的を射ています。

無気力で退屈で不幸せになりたいなら、一番早い方法は受動的な習慣や行動を続けることです。たとえばテレビを観すぎるなどが良い例でしょう。 ほかにはテレビゲームをしすぎる、暇なときに酒を飲んだりなにかを食べる、歩かないでどこでも車で行く、ドラッグを服用する、運動しない、ギャンブルに興じる、ニュースやテレビで作られたドラマを消費する、自分を成長させるアクティビティに挑戦しない、他者とネガティブまたは刺激のない関係を送るなどです。


16. いつも忙しくしている


また別の読者からのアドバイスです。

人生をノイズまみれにするのをやめよう! 時々すべてをストップして静寂に耳を傾けて、ただ考えるべき! 無茶苦茶に聞こえるかもしれないけれど、時間のムダにはなりません。もちろん毎日できるわけではないと思いますが、少なくとも週1回はすべてをシャットダウンすべきです。


17. 書類をたくさん保持しておく


こちらも読者からのアドバイスです。

同じ書類やメールを1回以上扱わないこと。今から始めようとしているタスクを終わらせられる場合のみ1つの書類やメールを扱おう。


18. つい家の掃除をしてしまう


次のような意見を述べる読者もいました。

綺麗でフレッシュな香りがする家に帰ってくることを考えると、その必要がないとしても掃除は意味のあることに思えてしまいます。しかし、掃除は時間を取られます。誰かに任せる方が良いでしょう。


19. ネットの誹謗中傷に答える


大統領選挙が近づくこのシーズンは特に気をつけましょう。ある読者は「人生の大事な時間をネットの誹謗中傷に費やさないで」と言っています。


19 Things Really Productive People Refuse to Do (According to Tim Ferriss and His Readers) | Inc.

Bill Murphy(訳:wasabi)
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