Inc.:シリコンバレーでは無料の食べ物が滝のように溢れています。オフィスの戸棚には溢れんばかりのスナックが押し込められ、ケータリングランチやオンサイトシェフによる料理の提供など、食べ物には事欠きません。

しかし、こうしたフリーフードはシリコンバレーのいくつかのスタートアップや一部の上役たちにとっては関係のない話です。なぜなら、彼らにとっては「断食こそが生産性と集中力を高める秘訣」だからです。

Facebookのアナリティクス・ディレクターのDan Zigmond氏は「Business Insider」のインタビューで「1日15時間断食する」と語りました。

「Fortune」は次のようなレポートが載っています。Nootroboxというスタートアップのメンバーは、「月曜の夜から水曜の朝まで何も食べない」と明かしたそうです。彼らは「WeFast(断食するぞ)」というグループまで作成し、ほかの人にも36時間の断食を勧めるとともに、毎週水曜日に断食明けの回復食を一緒に食べる会へ招待しています。彼らのSlackチャンネルにリクエストを送ればチャットに参加可能です。この記事の執筆時点で、同グループには1,184人強のメンバーがいます。

これは「断続的な断食」と呼ばれており、「食べるものよりも、いつ食べるかが大きく体重に影響する」という研究結果に基づいて実践されています。研究によれば、決まった時間に餌を食べたネズミの方が好きなときに食べたネズミよりもコレステロール値が低かったそうです。この研究に使われたのはネズミであって、人間も同じように食べる時間が体重の増減に影響しているとは研究のなかで言われていません。しかし、それでもシリコンバレーの断続的な断食実践者たちはその効果を訴えています。

NootroboxのCEOである Geoffrey Woo氏は、僧侶が体験するであろう体験を引き合いにして、断食の効果について次のように語っています。

「精神が体から離れてリラックスできます。頭脳が明晰になり、落ち着き、生産性が上がります。」

Facebookの上役Dan Zigmond 氏は18:00〜21:00の間になにも食べません。彼によれば断続的な断食によって体重が減っただけでなく、食習慣をコントロールできるようになったと言います。たとえば、スケジュールが詰まっている日は外食になるので食べるものを自分でコントロールできません。そうなると食べる時間を調整する方が楽なのです。近日発売されるZigmond氏が共著の書籍『Buddha's Diet: The Ancient Art of Losing Weight Without Losing Your Mind』 ではこんなことが書かれているそうです。

大切なのはなにを食べるかではなくて、いつ食べるかです。最近の流行りに乗っかる必要も好きな食べ物を諦める必要もありません。ただ、ブッダが残した数個のガイドラインに従えばいいのです。彼のガイドラインは体重を減らし、気分を良くし、食べ物に対する中毒をなくしてくれる魔法のようなやり方です。もちろん、ブッダはドーナツやフライドポテトの誘惑がどのくらい強力なのか知らない時代の人ですが、彼の知恵と教えはとても理にかなっており、今日の私たちの健康状態の向上にとても役立ちます。


Would You Fast for 36 Straight Hours If It Increased Your Productivity? | Inc.

Betsy Mikel(訳:wasabi)
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