Inc.:睡眠をとると気分が良くなります。しっかり眠れた翌日は頭がクリアになって、エネルギーや幸福感が高まり能力もより良く発揮できるようになります。しかし、これを逆から見ると、睡眠不足になるとろくなことがないということになります。

「眠らなくても十分元気でいられるなら睡眠は必要ない」と思われることが多すぎます。つまり、睡眠を取るか取らないかはその人次第だと思われているのです。なかには、夜の睡眠がどれだけ少なくても平気でいられるかを、まるで強さの証であるかのように自慢する人さえいますが、睡眠は記憶力から体重のコントロールに至るまで、心身のあらゆる種類のプロセスにおいて重要な役割を果たしています。

以下はぜひ睡眠についてぜひ知っておくべきことです。特に睡眠不足の人は必読です。

記憶力。睡眠を取った後の方が、情報の記憶もパフォーマンスも良くなります。

疲労回復・活力再生。筋肉増強。ホルモン合成。全て長い睡眠時間中に人体で起こることです。

うたた寝・仮眠。たとえ目を開けたままでもぼーっとして短いうたた寝をすることは可能です。

寝だめは不可能。週末に寝だめして睡眠不足を補おうとしてもダメです。睡眠不足の解消は何日か連続して十分な睡眠を取るしかありません。

いびきをかく不安。いびきをかく人は、睡眠時無呼吸症という深刻な呼吸障害の可能性があります。専門医を受診しましょう。

必要な睡眠時間。成長や学習の臨界期にはより長い睡眠が必要です。幼少期から十代にかけて毎日10時間ぐらいの睡眠が必要です。

無自覚な慢性疲労。睡眠不足だと疲労を感じるのは当然だと思うでしょう。ある研究によれば、睡眠不足の人は自分がベストな状態ではないと気づきますが、2、3日たつと、その自覚さえ無くなります(疲労による影響は引き続き残りますが)。

全ての明かりを消す。テレビやパソコンのスクリーンが放つ光は、睡眠誘導ホルモンのメラトニンの分泌に影響を与えるので、睡眠サイクルに支障をきたします。なかなか眠れない人は就寝の少なくとも1時間前に全てのスクリーンの電源を切ることをお勧めします。

時差による睡眠不足。夏時間(日光節約時間)になり1時間時間が早くなると事故が増加します。

育児が原因の睡眠不足。赤ちゃん誕生1年目の親は年間400〜750時間の睡眠が不足します。

睡眠中の夢。ひところ夢はレム睡眠中しか見ないと思われていましたが、実はノンレム睡眠中でも見ることがあるようです。

脳の発達とレム睡眠の関係。未熟児はレム睡眠が75%に及び、これは満期誕生児に比べ10%多いことになります。レム睡眠は脳の成長を助ける働きがあると考えられています。

泥酔と睡眠。17時間眠らずに過ごしたときの能力の低下は、血中アルコールが0.05%あるときと同じレベルです。これは法的に運転を禁止される0.08%と大差はありません。

睡眠不足と交通事故発生率。オーストラリア自動車協会NRMAの試算によれば、交通事故による死亡事故の6件に1件は疲労が原因です。

体内時計。体内時計の異常により変なタイミングで目が覚めてしまうのは、ストレスホルモンである副腎皮質刺激ホルモンの大量分泌が原因です。目を覚まさなければならない、というストレスが無意識のうちにあるせいだと考えられます。

肥満。睡眠不足になると、食習慣やインシュリン生成にも支障が出て、肥満や高血糖の原因になります。

睡眠障害。デジタルアラーム時計のほんの小さな光でさえも、睡眠サイクルに支障をきたします。

室温と睡眠。脳の睡眠・覚醒サイクルは体温と密接な関連があります。そのため、室温が高すぎる部屋では眠りに落ちにくいのです。

アルコール。睡眠不足だとアルコールに酔いやすくなります。

悪夢への対処療法。夢の中で自分が夢を見ていることを自覚し、夢の中の行動までコントロールできる「明晰夢」のテクニックは、悪夢への対処療法として使われています。


20 Things You Need to Know About Sleep | inc.

Lolly Daskal(訳:春野ユリ)
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