「マインドフルネス」の実践にはさまざまな意味があり、さまざまな効果があります。でも、その改善効果は、あなた自身に限ったものではありません。マインドフルネスを利用すれば、あなたとパートナーのあいだに感情的な瞬間が訪れた時に、それを和らげることもできるのです。どういうことか、詳しく説明しましょう。

マインドフルネスは力のあるツールです。緊張をはらんだ意見の衝突を、思慮深い議論に変えてくれます。あなたとパートナーの双方のためになる解決策を、ふたりで見つけ出すのに役立ちます。それを実践する方法を、以下にまとめておきます。

自分の反応を注視しましょう。これは、マインドフルネスの考え方のうち、「注意」に関わる部分です。例えば、その会話に対して自分の身体がどう反応しているのか(腕を組む、歯を食いしばる、など)、どんな感情を抱いているのか(恥、怒り、悲しみ、など)といったことに目を向けるのです。自分がどう感じているのかを知り、その反応が本能的なものだと認めてしまったら、その感情を手放せるようになります。そうして、何が問題なのか、それを解決するにはパートナーとどう協力すれば良いのか、といったことに意識を向けられるのです。「マインドフルネス瞑想」を実践している方なら、思考を認識してそれをやりすごすというこの流れを、すでに経験しているかもしれません。責任を引き受けましょう。これは、マインドフルネスの考え方のうち、「態度」にまつわる部分です。ここですべきことは、あなたが抱いている感情が、何に起因するのかを理解することです。怒っているのなら、もしかしたらそれは、パートナーとの関係が終わってしまうのを恐れているからかもしれません。あなたが安心していられるのも、自分の価値を自覚できるのも、今のパートナーのおかげですものね。いさかいのうち、自分に原因があることに対する責任を引き受ければ、その場の緊張を和らげるのに役立つはずです。パートナーにスポットライトをあてましょう。「今この瞬間」に目を向け、パートナーがどんな立場にあってどう感じているのか、注意深く耳を傾けてみてください。そのためには、相手の言葉を遮ったり、自分が次に言うべき言葉を考えたりしてはいけません。ただひたすら、パートナーの気持ちに集中し、あなたと共通する部分がないか目を向けましょう。

パートナーとの関係にマインドフルネスを利用するには、まずそれぞれの感情を認め、責任を引き受けることです。そうして、いさかいの際にも、自分の感情がお互いへの態度に直結しないで済むような緩衝地帯を設けるのです。マインドフルネスはパートナーとのいさかいを和らげるのに利用できますが、そうは言っても、状況が一夜にして変わるわけではありません。マインドフルネスには訓練が必要です。今すぐはじめれば、あなたとパートナーの双方が「尊重されている」と感じられる関係を築くのに役立つかもしれません。


How Mindfulness Can Help Couples Cool Down | Greater Good in Action

Heather Yamada-Hosley(原文/訳:梅田智世/ガリレオ)
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