陽が沈み始め、森の中のキャンプ地に戻り始めた時、突然鋭い牙を持ったオオカミが唸りながら私の前に現れた。しかも、それは一匹ではなかった──

そんな小説のような場面に出くわした時の対処法をお教えしましょう。


これまでの人生でオオカミに遭遇した経験があるなら、オオカミは群れで行動するというのはご存知でしょう。オオカミの調教師Oliver Starrが言うには、オオカミは人が住んでいない広大な土地をカバーするハンター集団です。また、狩りをする捕食者であり、追跡しながら獲物を捕るのを好みます。

したがって、オオカミの群れに遭遇した場合は、走ってはいけません。走ればオオカミは追いかけます。ただ立っていれば、大体オオカミは立ち去ります。それでもオオカミが立ち去らない時は、Starrは次のようなことを勧めています。

オオカミを睨みつけない。目を合わせると敵意があると思われます。オオカミに背を向けない。追いかけられたり、横から攻撃されたりします。腕や上着やシャツを頭の上に上げて、自分を大きく見せる。オオカミに向かって、できるだけ大きな声で叫ぶ。可能であれば、石や岩をオオカミに投げつける。上記のことをすべてやりながら、転ばないように細心の注意を払いながら、ゆっくりと後ずさりをする。転ぶとオオカミに攻撃されます。

Starrは、捕獲されたオオカミに深刻な怪我を負わされて生き延びました。しかもそれは、他の調教師が睾丸を掴んで引っ張った後に降参をしていたオオカミでした。もしオオカミの群れに一人で襲われたら、できることはほとんどありません。しかし、オオカミに出くわしたり、ましてや襲われたりすることはそんなにありません。人里離れた荒野の真ん中に狩りにでも出かけない限り、普通はそんなことはほとんどありません。

覚えておいて欲しいのは、Starrが襲われても生き延びましたが、捕獲されたオオカミが相手だったというのがポイントです。当時のStarrに、オオカミに対する予備知識や経験や、オオカミの相手をするだけの能力がなかったから襲われたのです。オオカミがたくさんいる場所で幾晩も過ごしたことはあるけれど、オオカミの脅威を感じたことは一度もないとStarrは言います。オオカミが攻撃するのはとても稀なことで、オオカミは人間をかなり警戒しています。


Patrick Allan(原文/訳:的野裕子)
Illustration by Sam Woolley.