離婚は簡単ではありませんが、一体なぜこんなことになったのかを本当の意味で理解するために、後でじっくりと検証するのに値する人生の一大事です。昨年、私は離婚しました。その失敗から、恋愛や夫婦関係がうまくいくように何をするべきかを学びました。

人間は、失敗から最も学びを得ることができます。もし結婚が失敗しても、間違いなく多くのことを学び、反省することができます。私たちの結婚生活は一見、浮気もなく、虐待もなくうまくいくように思えました。しかし、正直言って私たち夫婦は問題への対処が苦手でした。結婚生活全体を振り返ると、私は問題をを放置して責任逃れをしていました。今回は、結婚生活が破綻する前に聞いておいたら、違ったかもしれないアドバイスをしていきましょう。


正しいコミュニケーション方法を探す


どんな人間関係でもうまくいくための秘訣はコミュニケーションです。実際、一番よく聞くアドバイスでもあります。問題は、口で言うほど簡単ではないということでしょう。コミュニケーションの仕方は人それぞれです。私と元妻は、まったく違う言語を話しているような感じでした。私はコミュニケーションがよそよそしい方で、元妻はもっと単刀直入でした。

このように違うコミュニケーション方法では、うまくいかないと思うかもしれませんが、だからと言って、妥協点が見つけられないわけではありません。まず最初は、コミュニケーションの方法が違うことに気付くことからです。それから、相手にどのように話せばいいのかを探しましょう。

私たちの場合は、自分のことをそんなに話していないだけでした。大事な話題を避け、当たり障りのない仕事や友だちの話、世間を騒がせているつまらないゴシップなどの話をしていました。もっとコミュニケーションをしなければならないとわかっていましたが、どうすればいいのかわからなかったのです。結果的には遅すぎましたが、『ウォール・ストリート・ジャーナル』にその解決策が載っていたのを見つけました。

夫婦間では、穏やかに話し、声に注意しなければなりません。怒りではなく、解決策を生む議論の仕方を学びましょう。相手の言っていることを聞こうとする"積極的傾聴"の練習をし、自分が聞いたことを繰り返し、きちんと理解しているのかを確認しなければなりません。

Orbuch博士は「10分ルール」を提唱しています。毎日10分間、仕事、家族、子ども、家事、夫婦関係以外のことを、二人で話すのです。いつでも、どんなやり方でも大丈夫です。

Orbuch博士が言いたいことは簡単です。なんでもないこと、哲学、夢......何でもいいから1日10分だけ話しましょうということです。米LHのライターWalter Glennは、効果的なコミュニケーションと議論のために、さらに独自のルールを追加しています。

相手にストレスを吐き出す機会を与えるのは、夫婦にとっては仕事のようなものです。そのストレスがあなたに対するものか他のことかはさておき、喧嘩をするのは良いことです。しかし、喧嘩には基本ルールを設けておくことが大事です。これは私と妻が取り決めているルールです。

相手を中傷したり、個人的に侮辱したりしない。
「あなたの考えは馬鹿みたい」と言うのと、「あなたは馬鹿じゃないの」と言うのは大違いです。言葉選びは重要です。

頭を冷やしたくなったらケンカをやめてもいい。
怒りをぶちまけて終わらせないのがポイントです。私たちはいつも「ちょっと頭を冷やしたいから、続きは後でにしよう」というようなことを言うようにしています。

子どもの前で喧嘩を始めたら、仲直りも見せる。
ケンカが始まってから終わるまで子どもたちを遠ざけていたら、子どもの恐怖心を和らげることも、何かを教えることもできません。

Glennが言いたいのは、ケンカ自体は悪くなく、その後でどのようなことが起きるかが大事だということです。私と元妻は、どちらもケンカを好むタイプではなく、私は常に対立しないようにしていましたが、それは意味がありません。

正しいコミュニケーションを見つける方法について書かれた記事は数え切れないほどありますが、原則をまとめるとこうなります。黙って、必要な時は相手の話を聞き(相手が問題を解決して欲しいと思っていない時を把握する)、互いを尊重し合い、大事なことについて話す時間を取りましょう。簡単なように聞こえますが、私たち夫婦にはこれが難しかったです。この原則を頭の中で繰り返し念じていれば、かなりできるようになるはずです。


愛情表現のやり方を変える


最初はどういうことなのかわからないかもしれませんが、夫婦関係がギクシャクし始めた時は、愛情表現について考えることが大事です。愛情表現というのは、基本的に感情的な結びつきの表し方のことです。愛情をわかりやすい形で相手に表す人もいれば、どちらかというと愛情を受ける方が多い人もいます。夫婦で愛情表現の仕方が正反対の場合は、誤解が生まれやすくなります。

平たく言うと、私は元妻よりもかなり控えめでした。元妻はかまって欲しがれば欲しがるほど、私は引いてしまいました。私は驚くほど愛情表現をしませんでした。外界と隔離された世界で生きられるなら、多分外には出ません。これは乗り越えられない問題のように思っていましたが、最終的に私は自分の行動が変えられないと思い込んでいるだけだと気付きました。『ウォール・ストリート・ジャーナル』も、この問題に対処するのは難しくないと言っています。

Levine博士は、愛情表現の仕方は変えられると言っています。専門家は、カップルは互いに自分に必要なことを具体的に相手に伝えなければならないと言います。例えば「あなたが友だちの前でベタベタしたりできないのはわかるけど、家では毎日ハグして欲しいな」という言い方はできます。

愛情表現は半々である必要はありません。両者ができるだけ表現すればいいのです。ニューヨークの結婚と家族に関するセラピストのSharon Gilchrest O'Neillは「それぞれが、自分の楽なやり方から、相手の方に少しだけ合わせなければなりません」と言っています。O'Neillは、夫よりも愛情表現が控えめな方でしたが、夫の方から家に帰ってきたらキスして欲しいと言ってきました。

このことがわかっていながら、私は長い間控えめなままでした。これからも、他の人と同じように愛情表現をすることはないでしょうが、今までよりは間違いなくよそよそしくなくなっています。またもや、良いコミュニケーションについてズバリまとめると、愛情表現は変えることができると認め、それぞれのコミュニケーション方法を見つけましょう。長い間、自分の行動は変えられないし、小さな変化は意味がないと思い込んでいましたが、夫婦関係においては大いに意義があります。


優先順位を変えるのは予想以上に大事


夫婦間では、自分の優先順位を変えるのは避けられないくらい大事なことです。私たちの場合、2人とも学校を卒業し、それぞれの仕事を始めた頃に起こりました。長い間、私たちの目標は「学校を卒業して、仕事を見つける」という近い将来のことでした。状況が変わってからも、じっくりと時間を取って優先順位について話し合うことはありませんでした。

多くの場合、優先順位はお金に関することが多いです。私たちの場合は、お金はそこまで問題ではなく、もっと広く2人の目標に関してでしたが、将来についての考え方が合いませんでした。

突然、自分の置かれた環境が完全に変わった時は、その変化に対処するために将来の展望とコミュニケーションが必要になります。それがなければ、2人の距離は取り返しがつかないほど離れるだけです。私たちは、仕事や学校に1日14時間も取られていた状態から、突然それまでなかった自由な時間が増えましたが、それに応じて行動を変えませんでした。「Psych Central」にこのような変化に対処する方法が載っていました。

Orbuch博士は、カップルに「この大きな変化が、どれくらい個々に影響を与えるのか、また2人の関係に影響を与えるのかを話し合うこと」を勧めています。そうすることで、自分は変化に対して大丈夫なのか、2人でどのように対処していくのかがわかります。

「妥協する」のはひとつの方法です。どのように妥協するかは人によって違います。相手の要求に合わせたり、あなたの要求に合わせたり、真ん中を取るということかもしれません。

大きな変化に対処する別の方法として、「違いを受け入れる」や「個人的に受け取らない」というのもあります。例えば、配偶者が進歩的な見方に偏っていても、保守的な考え方をしている相手を侮辱しているわけではありません。カップル間にもタブーとなる話題はあっていいです。対立するのがわかっているから、あまり話したくないことなのです。

私たちが変化に巻き込まれた時は、どちらもその変化がどれくらい重要なことなのかを話し合う時間を取りませんでした。私たちの優先順位は変わったのに、そのことを話し合わなかったのです。時間を取って、5年後の将来を2人で考えていれば良かったのでしょう。それをしなかったので、自分たちが現在、そして将来、どのようになりたいのかわからなかったのです。そのような変化が起こる前に、早めに話し合った方がいいです。優先順位がどのように変わるのか、その変化が2人の将来にどのような影響を与えるのかを話し合いましょう。


マンネリから自然と脱却することはない


どんな夫婦間にも良い時と悪い時の波がありますが、悪い状態で数カ月停滞するとマンネリになります。マンネリもよくあることです。長い間誰かと一緒に生活をしていると、何も変わらない日常に少し退屈するのも当然です。私たちの場合、マンネリになった時に、そこから抜けだそうとするのではなく、それが過ぎ去るのをただ待っていました。明らかに最悪の選択です。

私たちは、基本的にマンネリというより倦怠期だと思っていました。マンネリは必ずしも悪いものではありません。退屈や飽きたということだけでなく、安心感や安定ということでもあります。しかし、あまりにも長くマンネリが続くと、抜け出すのが難しくなります。夫婦間のあらゆることがお決まりの日常になってしまうというのは、多くの友だちも同じようなことを言っていたので、かなりよくある問題です。「Psychology Today」に載っていた解決法は、物事ややり方をリセットして、新しく変えるというものです。

相手と一緒に協力し合ったり体験を共有しながら、新しいやり方や物事に着手することで、2人の関係が近づきます。また、2人で何かをするという喜びを広げることにもなります。家で何かをやる必要はありません。スカイダイビングのクラスを受講したり、ジンバブエにバンジージャンプをしに行ったりしましょう。相変わらずの生活を打ち破り、自転車はハイキングで家の近所の知らない場所に行ってみたり、近くの街まで週末旅行に出かけたり、新しい趣味や遊びを一緒にやってみましょう。

馬鹿みたいに単純なアドバイスですが、それでも効果があります。何か大げさなことをする必要はありません。割引券をもらったお店で食事をしたり、つまらなそうな映画に行ってみたり、久しぶりに近くの公園に出かけたり、何か新しいことをしましょう。マンネリ化した時に一番良いのは、変えることです。意識して乗り越えようとしない限り、マンネリから脱却することはできません。


カウンセラーへの相談は早いに越したことはない


夫婦の関係が破綻した時に、カウンセラーやセラピストに頼るのはとても自然なことです。ただ、少なくとも私たち夫婦の場合は、カウンセラーに頼ろうと思ったのが遅すぎたのが問題でした。

カウンセラーとの最初の(結局これが最後の)面談の後、手遅れだったことがハッキリしました。妻が私の元を去った後、私はカウンセラーと話をして、一体どこで間違えたのかを解明しようとしました。カウンセラーはかなり率直な人で、やり直せるような問題を、取り返しがつかないようになるまで放置したからだと言いました。

問題を長い間放置して、何年も対処して来ず、問題に正面から取り組むことなく、結婚生活はみじめにしぼんでいきました。私はセラピーやカウンセリングを受けるようなタイプではありませんが、早く問題を対処しようとしていたら、少なくとも別れる時には何が間違っていたのか、今よりもわかっていたでしょう。

夫婦関係や恋愛のカウンセラーや専門家は、問題を解決してくれるのではなく、2人が自力で問題を解決できるように伴走してくれるような存在です。ちょっとした指導が必要であれば、夫婦関係がどんな状態でもかなり価値があると思いますが、修復できないような状態になったら、カウンセラーはあまり役に立ちません。

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当然ながら、夫婦や恋愛に関するアドバイスは決して誰にでも当てはまるものではありません。しかし、私たち夫婦の失敗から何かしら得られる教訓はあると思います。客観的に自分の失敗を見つめるのに、1年以上かかりましたが、そうできたのは本当に良かったと思います。


Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)

Photos by Nick Criscuolo, Paul Hudson, Pascal, JD Hancock, Enrico.