大量のフィルタを使わずに写真を独特な風合いに仕上げたい場合の、少し上級者向けのテクニックをお教えしましょう。一見不可能なように思える被写界深度で、劇的な広角撮影ができます。

「Practical Photography Magazine」の動画の中で、写真家のJames Abbottがその「ブレナイザー・テクニック」の撮り方を説明しています。この広角撮影には大判カメラを使いました。参考までに、Abbottの場合は35mm f/1.4のレンズです。(50mm f/1.8のフルサイズカメラと同等です)

基本的な撮影手法は、メインの被写体(今回の場合は白い車)の近くで、被写体にピントを合わせた状態で何枚も写真を撮るというものです。ピントはそのままで、同じ位置から背景の写真も撮ります。たくさんの写真を撮って後から合成するのはパノラマ写真の撮影と似ていますが、ブレナイザー・テクニックの場合は被写体の上や下も撮った方がいいです。球体のものを撮影するような感じです。

同じ状態を保つのがポイントです。車にピントを合わせた後はマニュアルモードに切り替え、ピントや露出が変わらないようにして、40〜50枚写真を撮ります。写真を同じ色補正で修正した後で、Photoshopの「Photomerge」機能を使ってすべての写真を合成します。Photoshopを持っていない場合は、無料のアプリで試してみてください。

写真撮影のプロセスは動画のデモを見た方がわかりやすいでしょう。ブレナイザー・テクニックで撮った後で合成した独特な雰囲気の写真も、動画で見ることができます。



Discover the Brenizer Technique | Practical Photography Magazine

Andy Orin(原文/訳:的野裕子)