こんにちは、料理研究家のオガワチエコです。

外も涼しくなり、ようやく秋が見えてきました。これから徐々に気温も下がって過ごしやすくなっていくと思いますが、夏の間に溜まった暑さによる疲れが蓄積している方も多いかもしれません。

暑いときは水分補給が必須ですが、つい飲み過ぎてしまって胃腸に負担をかけ、体調を崩してしまうことがあります。また、栄養を摂るために、必要以上に食べてしまうことも体調不良の要因に。暴飲暴食によりダメージの残るカラダを、これからの季節に備えリセットする必要があります。

そこで、今回ご紹介するのが『鮭のワンプレート』。炊飯器で一気に調理するのでお手軽。ダルさを抱えたカラダにピッタリのメニューです。


▼材料(2人分)

生鮭......2切れ
米......2合
ししとう......6本
みょうが......2個
大葉......3〜4枚
味噌......大さじ2
砂糖......大さじ1
バター......15g
雑穀......大さじ1
ポン酢......適量 


▼作り方

1. 米をとぐ。
2. アルミ箔の上に鮭をのせ、味噌をのせて砂糖をかける。お好みで白ワインや日本酒を少しかけ、バターをのせて包む。もう1枚アルミ箔をしいて、ししとうとみょうがを包む。
3. 1に雑穀を混ぜ、2を並べてのせて普通の水加減で早炊きする。
4. 炊き上がったら鮭をプレートにのせ、大葉をちぎってのせる。ごはんを添え、ししとうとみょうがにポン酢をかけていただく。

鮭には、アンセリンという物質が豊富に含まれています。アンセリンには非常に高い疲労回復効果があります。鮭やマグロやカツオといった回遊魚が常に泳いでいられるのは、アンセリンによる効果が大きいとされています。長時間飛び続ける渡り鳥にも同じように含まれ、持久力のもととなる成分。夏の疲労回復にはピッタリの栄養素です。

また、鮭はたんぱく質を豊富に含んでいるので、胃腸の粘膜に働きかけ、保護や改善する効果が見込めます。

ししとうに夏の疲れたカラダを癒す効果が期待できます。みょうがの香り成分であるアルファピネンにはリラックスを促す効果があるので、高ぶった心を穏やかにしてくれます。



旬を迎える鮭の身は、引き締まっていてうま味が凝縮されています。適度にのった脂もしつこくなく、味噌とバターの味付けもごはんと合ってとても美味しい。

調理には包丁もまな板も必要がなく、使うのは主に炊飯器だけ。簡単で洗い物もないので、まったく手間がかかりません。まさに、疲れが残る今の時期に最適の料理です。朝食でなくても、仕事から帰って何もしたくないときの夕食にもちょうどいいですね。

これから気温も落ち着いて、季節は秋へと移り変わりますが、その前に体調や生活を見直し、心身ともに穏やかな状態に改善しておきましょう。


レシピ・文/オガワチエコ

料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)など。道具も調味料もない彼の家で、いかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。2015年9月11日には新刊『スティックオープンサンドの本』を出版。

(写真/大崎えりや)