Inc.|映画や本、物語はどれも、それを構成している基本的な要素が6つの「感情的なストーリー展開」に分類されることが、新しい研究で明らかになりました。

「MIT Technology Review」に発表されたこの研究では、研究チームが高度なデータマイニング技術を使って、1700を超えるプロットについて考察したそうです。すると驚いたことに、すべてのストーリーは基本的に、わずか6つのストーリー展開を土台にしていることがわかりました。

「貧乏人から金持ちになる」(着実に成功を重ねていく)「悲劇」、つまり「金持ちから貧乏人になる」(少しずつ着実に転落していく)「苦労話」(転落してから這い上がる)「イカロス」(成功してから転落する)「シンデレラ」(成功してから転落、そしてふたたび成功する)「オイディプス」(転落してから成功をおさめ、ふたたび転落する)

それぞれに沿った物語や映画を、あれこれ思い出せますよね。あなたの好きな本や映画も、上に挙げたパターンのいずれかに当てはまるのではないでしょうか(あるいはさまざまなプロットを組み合わせて複数のパターンが展開される場合もあるかもしれません)。

これらのパターンを見出したあとで、研究者はさらに、そのうちのどれがもっとも強い印象を与えるのかを評価しました。感情体験は、物語や映画の人気を決する上で非常に大きな役割を果たします。

研究の結果、感情体験を人気に結びつけるうえで何よりも効果的なのは、「復活」を盛り込んだ感情的ストーリー展開であることがわかりました。従って、物語には少なくとも「転落と成功」を盛り込むのがよいとのことです。

これからは、ストーリーを語る最善の方法を模索する時、以上の研究結果を念頭に置いてみましょう。「職場で支持を集めたい」「インスピレーションを与えたい」など、どんな状況であれ、ストーリーを語る時には、「転落」と「成功」の両要素を盛り込んでみてください。

着々と成功を重ねていくとか、じわじわと転落していく物語は確かにおもしろいものですが、逆境をはねのけたり、不利な状況にも立ち向かっていったりする筋立てを取り入れて初めて、他者と本当に結びつくことができるのです。


David Van Rooy(|Inc.

DAVID VAN ROOY(訳:遠藤康子/ガリレオ)
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