Android:Androidユーザーなら「ブラウザはChromeを使っておけば間違いない」というのは、まあ確かでしょう。かくいう私自身も、数多のモバイルブラウザを試してみたものの、結局はChromeに落ち着くということを繰り返してきました。

それでも、今回試してみた『Pyrope Browser』は、すぐにデフォルトブラウザとして切り替えたくなった実力の持ち主です。

理由は、Chromeと同じオープンソースのChromiumブラウザをベースにしているため、操作感が似ていること。そして、Qualcomm製のCPU「Snapdragon」に最適化されていて、Chromeより軽快な動きが期待できるという2点です。

そこで早速、Javascriptの読み込み速度を測るサービス「SunSpider」で両者を比較してみました。(SunSpiderは、数値が低いほど速いことを意味します。)

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Pyrope Browser Chrome Beta SunSpider 1回目 789.5秒 1219.9秒 SunSpider 2回目 687.2秒 1188.7秒


Javascriptの読み込みスピードについては「Pyrope Browser」が優位のようです。次はブラウザの総合的なパワーを「PCMark for Android」で比較してみます。(数値が高いほどパワフルだということを表します)

Pyrope Browser Chrome Beta PCMark 1回目 3824点 4272点 PCMark 2回目 4274点 4638点


全体的なスコアは「Chrome Beta」に軍配が上がるという結果に。なんだ「Pyrope Browser」は看板倒れなのかと思われたかもしれません。

しかし実用上は、「Pyrope Browser」の方が読み込み速度が早くなる可能性が高いのです。



その理由は、「Pyrope Browser」には広告カット機能が搭載されているところにあります。今どき、ウェブのどこを見回しても広告が貼られているのは当たり前の光景となっていますが、これを読み込まないということは、それだけ表示完了が早くなるということなのです。

「そうは言ってもやっぱりChromeでしょ」、という人も、選択肢のひとつとしてインストールしておいて悪くないブラウザだと思います。

HTML5で実現できることが増えたとはいえ、Javascriptは現在もウェブページ制御の主力として多用されています。「Pyrope Browser」の方が快適だと感じる場面は多いはずです。


Pyrope Browser

(田中宏和)