無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さんが自身のブログで紹介した、「住民の契約駐車場が空いている時に来客用駐車場として使用する」という案に対し、さまざまな意見が寄せられたそうです。提案者である廣田さんは、「ギブ&テイクを要求するばかりでなく、お互い様の精神を根付かせることで、駐車場問題に限らず皆が豊かになれるのでは」という考えを示しています。

「お互い様」は無限の広がり

こんにちは! 廣田信子です。

住民の契約駐車場が空いているときには、来客用駐車場として使用できるルールをつくり、来客用駐車場がない悩みを解決した話、

● シェアすることで来客用駐車場問題を解決

は、同じように困っているマンションで、やってみようかな…と考えるきっかけになったみたいです。で、質問も来ました。

「来客用として使った間の使用料はどうやって支払うの?」

無料です。「お互い様の精神です」とお返事しました。

「そうすると、よく使う区画、使わない区画、よく利用する人と、あまり利用しない人との差が出て、不公平じゃない?」

またもや、「お互い様の精神です」と回答。答えながら、この方にとってのお互い様はギブ&テイクに近いもので、ギブ&ギブは不公平に感じるだろうなと思いました。

私のいう「お互い様」ってかなり広い概念です。このケースでいうと、出勤で使っていて昼間、自分の区画を空いているからと来客用駐車に提供する人も、自分が家にいて来客があった場合は他の人の区画を使わせてもらうのだから「お互い様」です。これは誰でもが分かることですね。

でも、「お互い様」はもっと深いのです。介護サービスの車両が頻繁に来て来客用駐車場を使うばかりの人がいてもいいのです。その方は、昔管理組合の役員として頑張ってくれた人かもしれません。

来客用駐車場としてよく提供している方はものすごく貢献して下さっている訳ですが、子供が小さいがため、泣き声とかで周りにご迷惑かけていることもあるかもしれません。

そんなこと、具体的にいちいち考える必要はなく、人は生きていれば、助けてもらうことも、助けることも、知らずに迷惑かけていることも、いろいろあって当たり前というのが私の思う「お互い様」です。

「どう考えても迷惑を掛ける一方の人を放っておけというのか…」と以前に言われたことがありましたが、相手にも何か事情があるんだろうと思った上で、相手を責めずに、きちんと向き合うと、解決することもあります。これも広い意味での「お互い様」です。

そして、「袖振り合うも多生の縁」とも言います。よくも悪くも縁があることは、前世で何か縁があって、その続きかも…と考えるのも、「お互い様」の範囲内です。何かと自分に迷惑をかける人がいたら、前世で私、あの人に何かひどいことをしたのかも…だとしたら「お互い様」かな…と。まあ、そこまで思う必要はないし、お勧めもしませんが、そう、一瞬思うことで、迷惑に思う気持ちが和らぐということもあります。

狭い意味での平等、今の時点でのギブ&テイクが人間関係をぎすぎすさせているように思うことがあるので、この「お互い様」の考え方が広がりみんなの豊かさが実現すればいいな…と思っています。

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『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』
マンションのことなら誰よりもよく知る廣田信子がマンション住まいの方、これからマンションに住みたいと思っている方、マンションに関わるお仕事をされている方など、マンションに関わるすべての人へ、マンションを取り巻く様々なストーリーをお届けします。

出典元:まぐまぐニュース!