外国人観光客の増加を目指し、北海道函館市は10月から、函館空港に新規就航する国際線の着陸料を無料化する。国の空港着陸料軽減制度を利用し、国から5割の補助を受ける予定。同空港は、中国路線の運休や新規就航の延期が相次いでおり、航空会社の着陸料負担を軽減し、観光客の増加につなげたい考え。同制度の活用は道内の空港で初めて。

 同制度は国際線が新規就航したり、増便したりした場合、国と地元自治体が半分ずつ負担し、本来は航空会社が支払う着陸料を1年間無料にする。小型機の着陸料は1回約8万円で、1日1便運航した場合には年間約3000万円となる。国土交通省は2017年度から無料期間を3年間に延長する方針。

 函館空港は現在、航空会社4社が中国・天津便、台湾・台北便の計2路線を就航。8月に台北線に就航した台湾の格安航空会社(LCC)「タイガーエア台湾」が適用第1号になる見通し。函館市港湾空港振興課は「函館は国際観光都市を掲げており、この制度を活用し、航空会社にPRしたい」と説明している。

 函館空港はピーク時、2カ国・地域への4路線が就航し、15年度の外国人宿泊客数は前年度比14.9%増となる過去最多の39万7468人だった。しかし、今年に入って中国2路線が運休したままになり、別の中国2路線は新規就航発表後に就航を延期するなど、外国人観光客の減少が懸念されている。【遠藤修平】