◇遺体を運びやすくするために切断か

 浜松市の浜名湖で7月、北海道美唄市出身の出町優人(ゆうと)さん(当時32歳)の切断された遺体が見つかった事件で、殺人、死体損壊・遺棄容疑で静岡県警に逮捕された川崎竜弥容疑者(33)=浜松市北区=が使用していた車から見つかった血痕が、出町さんと一致したことが捜査関係者への取材で分かった。川崎容疑者はこの車で出町さんの遺体を運んだとみられ、捜査本部は川崎容疑者が遺体を運びやすくするために切断したとみて調べている。

 逮捕容疑は7月5日ごろ、同県磐田市内の川崎容疑者が借りていたアパートの部屋で、出町さんの腹部を刃物のようなもので刺すなどして殺害。同8日までの間に、出町さんの遺体を刃物で切断し、浜名湖周辺に遺棄したとしている。

 捜査本部は川崎容疑者の実家などから乗用車や軽トラックなど数台を押収。捜査関係者によると、1台に残っていた血痕が出町さんのDNA型と一致した。殺害現場のアパートの浴室などにあった血痕も出町さんのものだった。

 一方、川崎容疑者は、浜名湖岸で8月末に遺骨の一部が見つかった浜松市西区西山町の須藤敦司さん(63)が住んでいたマンションの所有権を今年2月に得ていた。捜査関係者によると、出町さんは殺害される直前の7月初旬、川崎容疑者と一緒にいる姿がこのマンションなど県内の複数の防犯カメラに映っていた。捜査本部は、出町さんの殺害に至る経緯を追及するとともに、須藤さんが殺害された事件との関連も慎重に調べている。【松岡大地、早川夏穂、古川幸奈、竹田直人】