東武鉄道(本社、東京都墨田区)は12日、2020年度末までに新たに8駅、21年度以降に23駅にホームドアを設置すると発表した。これまでに整備済みなのは、野田線(アーバンパークライン)の船橋、柏の両駅と、東上線の和光市駅の計3駅にとどまっており、新たな整備計画が完了すれば、東武では計34駅でホームドアが設置される。20年の東京五輪・パラリンピックなどをにらみ、駅の利用環境の改善を加速させる。

 東武のホームドアの整備は、国土交通省から16年12月に示された整備方針に基づき、1日の利用者数が10万人以上の駅で優先的に設置を進める。東京五輪・パラリンピックの開催を踏まえ、射撃会場の最寄り駅である東上線の朝霞駅と、サッカー会場に近い伊勢崎線(スカイツリーライン)の北越谷駅を20年度末までに整備する。

 特に利用客が多い東上線の池袋−志木駅間、伊勢崎線の北千住−北越谷駅間については、全駅にホームドアを設置する「エリア整備」を実施する。同社広報部は「利用客が多い駅が続く区間を一つのエリアととらえ、全ての駅でホームドアを整備することで、安全性向上のほか、電車の定時運行につながる」と説明している。

 また、視覚障害者らがホームの内側と外側を区別できる「内方線付き点状ブロック」も、1日1万人以上が利用する全99駅で18年度を目指して整備する。この99駅のうち、15年度末時点で56駅が整備済みだ。

 県交通政策課によると、県内でホームドアが設置済みの駅は、埼玉高速鉄道7駅、つくばエクスプレス2駅、東武東上線1駅の計10駅にとどまっている。【森有正、奥山はるな】

◇東武鉄道がホームドアを整備する駅◇

<2020年度末までの整備>

伊勢崎線=押上、北千住の一部ホーム、新越谷、北越谷 東上線=池袋、朝霞、志木、川越

<2021年度以降の整備>

伊勢崎線=とうきょうスカイツリー、北千住の全ホーム、小菅、五反野、梅島、西新井、竹ノ塚、谷塚、草加、松原団地、新田、蒲生、越谷 野田線=大宮 東上線=北池袋、下板橋、大山、中板橋、ときわ台、上板橋、東武練馬、下赤塚、成増、朝霞台

※松原団地は今春に「獨協大学前<草加松原>」に改称