相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で発生した殺傷事件で、当直勤務をしていた同園職員5人を結束バンドで縛るなどしたとして、神奈川県警は13日、元施設職員の植松聖(さとし)容疑者(26)=鑑定留置中=を逮捕致傷や銃刀法違反などの容疑で追送検した。

 県警はこれまでに、死亡した入所者19人への殺人容疑と、負傷した入所者24人への殺人未遂容疑で植松容疑者を送検しており、これで事件のすべての被害者について立件したことになる。

 植松容疑者は昨年7月26日午前2時ごろ、やまゆり園に窓ガラスを割って侵入。入所者を刃物で次々に襲ったとされる。追送検容疑は、この際に当時23〜54歳の男女の当直職員5人に包丁を見せて「騒いだら殺す」などと脅し、結束バンドで手すりなどに縛りつけるなどして身動きできないようにし、うち女性職員2人に重軽傷を負わせたとしている。

 捜査関係者によると、植松容疑者は拘束した当直職員に、会話ができない入所者を確認していた疑いがある。一部の入所者については名前を職員に告げ、どこにいるかを確認していたといい、入所者を選別して襲撃した可能性もあるという。【村上尊一】