福岡県筑後市のリサイクル店元従業員ら3人に対する殺人や傷害致死罪などに問われた経営者夫婦のうち、夫の中尾伸也被告(50)の控訴審初公判が13日、福岡高裁(山口雅高裁判長)であった。中尾被告は1審同様に3人の死亡について、義弟の冷水一也さん(当時34歳)への傷害致死罪のみ成立すると主張し、その他の起訴内容は認めなかった。

 1審・福岡地裁判決は、被害者3人のうち元従業員男性(当時22歳)への殺人罪を認めず、3件の傷害致死罪が成立するとして懲役28年(求刑・無期懲役)を言い渡した。検察側は、元従業員男性への未必の故意があったとして殺人罪を適用するよう改めて主張。弁護側は3人への暴行は認めたが、義弟の冷水さん以外は死亡との因果関係が不明とした。

 1審判決によると、妻知佐被告(48)=1審で懲役30年、控訴=と共謀して2004年6月ごろに元従業員男性を、06年9〜10月ごろに冷水さんとその長男大斗ちゃん(同4歳)をそれぞれ暴行し死亡させるなどした。【吉住遊】