寒波到来は交通の混乱や災害の懸念も強い一方で、2シーズン連続の雪不足に苦しむ西日本各地のスキー場やスキーヤーは、本格的な冬の到来を静かに待っている。

 多くのスキー場はクリスマスや年末年始のかき入れ時を閉鎖したまま迎えた。営業できたとしても、人工降雪機のある一部ゲレンデのみという所が大半だ。兵庫県北部の但馬地域では、12のスキー場のうち4カ所がまだオープンしていない。「ハチ高原」などがある同県養父市内の4日までの入れ込み客数は、4カ所計2万1900人程度。前年より1万人ほど多いが2年前と比べるとほぼ半分だ。10〜12日に同県香美町のおじろスキー場で予定されていた「兵庫県中学校スキー選手権大会」は積雪不足のため中止された。

 大津市の「びわ湖バレイ」は積雪量45センチ。2年前の同時期には全8コースで営業していたが、現在使えるのは3コースのみだ。

 西日本最大級のゲレンデがある福井県勝山市の「スキージャム勝山」では、暖冬少雪だった昨シーズンよりも雪が少ない。例年なら12月中旬に全12コースが滑走可能だが、今週に入っても一部コースのみで営業。10日夜からまとまった雪が降り、14日には全コースを使える見通しだ。担当者は「ようやく本番が来た感じ」と話した。

 中国地方最高峰・大山(1729メートル)のふもとにある「だいせんホワイトリゾート」(鳥取県大山町)は先月23日、2年続けて雪がない中でスキー場開きを迎えた。1月4〜8日はかろうじて滑れたものの雪が解け、9〜11日は営業を休止するなど一進一退が続く。

 1億円以上かけてリフトを新設したばかりという岡山県真庭市の「ひるぜんベアバレースキー場」は一日も営業できていない。【柴崎達矢、立野将弘、小松原弘人】