民進、共産、社民、生活の野党4党の党首らは23日、国会内で会談し、衆院東京10区、福岡6区両補選(10月23日投開票予定)や次期衆院選で「できる限りの協力」をすることで一致した。26日召集の臨時国会を前に4党の結束を確認した形だが、選挙協力の具体的なあり方を巡っては、民進党とほかの3党になお温度差がある。

 生活の党・小沢一郎共同代表「念を押すが、これで共産がだめ、生活がだめというのはないよ」

 民進党・蓮舫代表「大丈夫です」

 共産党・志位和夫委員長「総選挙はできる限り協力するということで、協議に入るんですね」

 民進党関係者によると、党首会談ではこんなやり取りがあったという。共産、生活両党には、民進党の新執行部発足を受け、参院選で実現した選挙協力の枠組みが変わるのではないかという懸念がある。「野党第1党が基本方針をスカッと決めてもらわないと進まない」と迫る小沢氏に、蓮舫氏は「決断は得意だ。ぜひお願いします」と応じた。

 ただ、民進党代表選では共産党との選挙協力が争点になり、前原誠司元外相は「いったんリセットする」と仕切り直しを主張した。蓮舫氏は党首会談で「まだ党内で話し合っていない」とも述べ、4党の協力継続にハードルが残っていることを自ら認めた。

 選挙協力だけでなく、4党は臨時国会にも足並みをそろえて臨む方針だ。民進党は衆参両院の憲法審査会で議論に積極的に参加する構えだが、蓮舫氏は党首会談後、「憲法改正に急速に進もうとするかのような手段には納得できない」と記者団に語った。

 共産党との協力に慎重だった野田佳彦幹事長は「持論は封印して蓮舫氏の考え方に従う」と周辺に述べており、党首会談後に行われた4党幹事長・書記局長会談では、臨時国会で2016年度第2次補正予算案の徹底審議を求めることを確認した。

 野田氏が首相時代に検討を進めた環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に関しても、臨時国会での承認案と関連法案の成立を目指す政府・与党に対し、野党4党は拙速な審議をしないようけん制している。【朝日弘行、樋口淳也】